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Carlos Bottoについて
カルロス・ボット・バラリノ Carlos Botto Vallarino は1923年11月４日にチリ中部のビニャ・デル・マールに生まれた。彼の両親はイタリアからの移民であった。ボットは子どもの頃よりピアノを習い、1948年にチリ国立音楽院に入学してピアノと作曲を学び、1955年にピアノと作曲の修士号を取得した。
ボットは学生の頃より作曲家として作品を発表していて、1948年よりほぼ隔年でチリ大学が催したチリ音楽フェステイバル Festival de Música Chilena の器楽曲部門に作品を応募し、《変奏曲 Variaciones、作品１》が1950年の佳作、《10の前奏曲集 Diez preludios、作品３》が1952年の一等賞、《弦楽四重奏曲 Cuarteto de cuerdas、作品５》が1954年の一等賞、《テノールと弦楽四重奏のための愛と死への７つの歌 Siete cantos al amor y a la muerte para tenor y cuarteto de cuerdas、作品８》が1956年の一等賞を受賞している。
1956年から1957年までグッゲンハイム財団の奨学金により米国に留学し、ニューヨークでルイージ・ダッラピッコラに作曲を師事した。帰国後はチリ大学や現代音楽舞踊学院 Escuela Moderna de Música y Danza などで教鞭を執り、また1961年から1968年まで国立音楽院院長を務めた。
1996年にはチリ芸術国家賞を受賞した。
2004年６月27日、サンティアゴ・デ・チレで亡くなった。
ボットの主な作品を記すと、室内楽曲では《弦楽四重奏曲、作品５》(1951-1953)、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロソロと弦楽オーケストラのための《ディヴェルティメント Divertimento、作品７》(1955) などがある。器楽曲ではヴィオラとピアノのための《幻想曲 Fantasía、作品15》(1962)、コントラバスとピアノのための《歌と踊り Canción y Danza、作品17》(1962)、ギターのための《幻想曲 Fantasía、作品25》(1974)、クラリネットのための《奇想曲 Capricho、作品29》(1974)、４つのリコーダーのための《幻想曲 Fantasía、作品30-2》(1978) などがある。歌曲では《12の歌曲集 Doce canciones、作品４》(1952)、《ケチュア族の４つの民謡集 Cuatro cantares quechuas、作品11》(1959)、《愛と孤独の詩集 Poemas de amor y soledad、作品12》(1959-1962)、《Academias del Jardín, Bocetos para voz y piano、作品16》(1962)、《３つの合唱曲集 Tres canciones corales、作品20》(1965-1966) などがある。
ボットのピアノ曲は調性がはっきりしない現代作曲家らしい作品が多いが、ピアニストであった彼らしい、技巧的でピアにスティックな聴き応えのある曲が多い。
Carlos Bottoのピアノ曲リストとその解説
1947
- Variaciones, Op. 1 変奏曲、作品１
1950年のチリ音楽フェステイバルで佳作を受賞した作品。楽譜が入手出来ていないが、音源を聴く限り主題とおそらく11の変奏から成る作品。調性を一応保持してはいるが近代的な不協和音がふんだんに使われ、また自身がピアニストであったボットらしいピアニスティックな作品である（特に偶数番号の変奏は速い16分音符だらけでかなり技巧的である）。冒頭の主題はハ長調のゆったりとした旋律が奏され、左手低音オクターブのバスが重々しい雰囲気を醸し出している。第１変奏は行進曲風の威勢良い変奏。第２変奏は速いテンポの旋律に３連符アルペジオが纏わりつきタランテラ風。第３変奏はリズムはメヌエット風だが、ハ長調ともハ短調ともつかない不安げな雰囲気。第４変奏は二声のポリフォニーが爆発するように急速に奏される。第５変奏はハ短調になり、ゆっくりとした寂しげな旋律と重々しい低音バスの響きが沈み込むような雰囲気。第６変奏は一応ハ長調に戻り、付点で変奏される主題と纏わりつく16分音符が急速なテンポで奏される。第７変奏はスタッカートの主題の変奏に半音階の対旋律が絡む。第８変奏は主題が勇ましく変奏され、16分音符が纏わりつく。第９変奏の冒頭は両手ともシ♭-レ♭ミ♭-ファ-ラ♭の五音音階で、左手完全四度の静かなオスティナートにのって、右手にほぼ五音音階の旋律が彷徨うように奏される。やがてハ長調に転調すると両手オクターブが力強く奏され、また冒頭の静かな五音音階に戻る。ドビュッシーのピアノ曲〈沈める寺〉を思わせる変奏。第10変奏は急速な両手音階が奏される中から主題が浮かび上がる。第11変奏は二声のフーガで転調もしばしば。最後は主唱・応唱がオクターブ和音となり華やかな響きで終わる。
1949
- Tres valses, Op. 2 ３つのワルツ、作品２
- Moderadamente
- Plácidamente
- Movido
1952
- Diez preludios, Op. 3 10の前奏曲集、作品３
1952年のチリ音楽フェステイバルで一等賞を受賞した作品。各曲は１分前後の短い曲で、全10曲通しての演奏時間は約10分。印象主義から多調、（不完全ながら）十二音技法まで多様な不協和音を用いているが、技巧的な曲が多く、全体的にピアニスティックな書法なので聴き映えのする曲揃いである。不協和音が多いので楽譜に調号はなく、更に拍子も頻繁に変わるので拍子記号も全く書かれていない。- Maestoso
完全五度重音の打ち鳴らしと、２オクターブ離れた両手ユニゾンのモチーフが爆発的に奏され、続いて奈落の底へ落ちていくような急速な３連符が奏される。 - Allegretto grazioso
軽快な旋律とポルカ風のスタッカートの伴奏が変奏されつつ４回繰り返される。旋律は一応へ長調だが、繰り返す毎に和音が異なる伴奏は多調で、操り人形を思わせる滑稽な雰囲気はストラヴィンスキーのペトルーシュカの影響を感じさせる。 - Lento
４分音符のミ-シ-ミ-シ-のオスティナートが静かに続き、その下で息の長いモチーフが奏される。霧がかかったような響きで印象主義風である。 - Allegro molto marcato
トッカータ風の速い曲。前半は左手８分音符スタッカートと右手16分音符が戯れるように奏され、両手のどちらかが白鍵、もう一方が黒鍵で多調の響き。後半は両手共に16分音符になり技巧的に盛り上がる。 - Allegretto
二声の掛け合いが奏され、この曲も多調の場面が多い。3/4拍子と6/8拍子が頻繁に入れ替わり、後半では付点リズムも現れ、これはチリの民族音楽「トナーダ」であるとする文献もある。 - Allegro giocoso
概ね二声で書かれていて、軽快で悪戯っぽい旋律と、半音階や多調の音階や和音の対旋律が戯れるように纏わりつく。 - Moderato
無調の気怠い旋律と半音階の対旋律が前半は三声、後半は概ね四声で奏され、両手の力強い和音ffまで盛り上がる。 - Scherzando
3/4拍子と2/4拍子が頻繁に交替するリズムで、軽快で諧謔的な旋律・対旋律が掛け合いのように奏される。 - Allegro moderato
アラベスク模様のような右手高音８分音符の音列がpで続き、左手に和音が神秘的に鳴る。冒頭の５小節で繰り返される12個の音列はレが２回、シが無いのを除いてほぼ十二音技法になっている。後半は８分音符の音列が左手に、和音が右手に交替する。 - Allegro
両手重音による８分音符スタッカートが無窮動に続き、後半は音域・音量を増して盛り上がる。
- Maestoso
1955
- Entretenimientos pedagógicos para la enseñanza del piano en los niños, Op. 6 子どものピアノ教育のための指導の道具、作品６
- Pecherías, Treinta piezas breves para piano ペチェリア、ピアノのための30の小品集
1958
- Sonatina, Op. 9 ソナチネ、作品９
- Allegro moderato molto
- Alegretto mosso
1952-1959
- Tres piezas íntimas, Op. 13 ３つの内なる作品集、作品13
- Salmo (1952) 詩編
低音不協和音が時々鳴るのにのって、あてもなく彷徨うような旋律が右手に奏される。 - Despedida (1953) 別離
この曲の右手旋律も彷徨うように寂しげだが、左手対旋律と減５度や短７度の重音を鳴らす。 - Lamento, Homenaje a Pedro Humberto Allende (1959) 嘆きの声、ペドロ・ウンベルト・アジェンデ
へのオマージュ
1959年に亡くなったペドロ・ウンベルト・アジェンデ へのオマージュとして作られた。中音部で静かに鳴る和音の上で、チリのクエッカのリズムが幻のように響く。
- Salmo (1952) 詩編
1959
- Tres caprichos, Op. 10 ３つの奇想曲、作品10
- Allegro moderato molto
- Sostenuto arioso quasi senza tempo
- Svelto
1963
- Pequeñas piezas 小品集
- Ruego 祈り
- Marcha 行進曲
1965
- Dos pequeñas piezas ２つの小品集
- Casi vals ワルツ風に
- Burla 冷やかし
1967
- Partita sobre un tema de Santa Cruz, Op. 22 サンタ・クルスの主題によるパルティータ、作品22
ボットがチリ国立音楽院在学中の作曲の師であるドミンゴ・サンタ・クルスが、1942-1943年に作曲したピアノと管弦楽のための《３楽章の変奏曲 Variaciones en tres movimientos、作品20》の主題を元にしたピアノ曲である。- Enérgico
- Moderato
- Allegretto mosso
- Improvisando
- Tempo di valzer (con humor)
- Tempo misurato (frenético)
- Scherzando (vivo)
- Largo melancólico
- Pomposo (sarcástico)
- Sin rigor (largo)
- Final (allegro giocoso)
1969
- Seis piezas breves, Op. 19b ６つの短い作品集、作品19b
ボットは1956年から1965年にかけてチェンバロのための組曲《６つのミニアチュール Seis miniaturas、作品19》を作曲したが、後の1969年に、彼が編集を行ったチリの作曲家達のピアノ曲を集めた楽譜集『チリのピアニスト El pianista chileno』に収載するために同作品をピアノ版に編曲したものである。各曲は１分前後と短い。伴奏音は少な目だったり、二声のポリフォニーのみだったりの部分が多く音数は少ないが、不協和音がピリッと響くような作品である。- Miniatura ミニアチュール
ニ長調。快活な旋律が現れ、途中で即興的な走句が挟まれる。 - Casi tonada トナーダ風に
ハ長調。ゆっくり語るような旋律が7/8拍子〜6/8拍子〜8/8拍子と揺らいだリズムで奏される。チリのトナーダのゆっくりした部分を描いたのであろう。 - Danza 舞曲
ハ長調。右手旋律の弾むようなリズムは民族舞踊クエッカまたはサマクエッカを思わせる。左手伴奏和音はハ長調ではなく多調になっていたり、旋律や対旋律に長７度や増８度の跳躍があって緊張感のある響きだ。 - Tango タンゴ
一応ハ短調、A-B-A'-C-A形式。Aは二声のポリフォニーで、旋律・対旋律とも半音階進行が多く陰うつな雰囲気。BとCはタンゴ歌手の朗唱のような旋律が現れる。 - Íntima 内なる
一応ロ長調だが、シのヒポフリギア旋法となる部分もある。ゆっくりとした柔らかい旋律が奏される。 - Toccata トッカータ
ハ長調。バロック音楽風のトッカータ。
- Miniatura ミニアチュール
1978
- Scherzo, Op. 31 スケルツォ、作品31
1985
- Partita Nº 2, Op. 36 パルティータ第２番、作品36
1986
- Sonata pastoral, Op. 38 Nº 1 田園ソナタ、作品38-1
- Homenaje a Franz Liszt, Op. 38 Nº 2 フランツ・リストへのオマージュ、作品38-2
冒頭は三声〜四声のポリフォニーで、気だるい旋律が流れる。その後6/8拍子のタランテラ風の速いテンポになり、三度重音の鋭い２連打が繰り返される馬の足音のような響きは、リストの《超絶技巧練習曲》の第４曲〈マゼッパ〉を思わせる。
1992
- Scherzo Nº 2, Op. 40 スケルツォ第２番、作品40
- Sonata, Op. 42 ソナタ、作品42
- Largo
- Allegro energico
1994
- Evocación, Op. 45 エボカシオン、作品45
1995
- Ocho prelustudios, Op. 47 ８つの前奏練習曲、作品47
- Alegremente fluido
- Andante cantabile
- Largo y solemne
- Allegro scherzando
- Andante
- Alegre
- Tranquilo
- Festivo
1996
- Sonata Nº 2, Op. 49 ソナタ、作品49
- Vivo
- Adagio
- Presto
- Siete piezas íntimas para piano compuestas al antiguo estilo de salón, Op. 50 サロンの古風な様式により作曲されたピアノのための６つの内なる作品集、作品50
- Tres miniaturas ３つのミニアチュール
- Cuatro "glosas" ４つの「注釈」
- Poema, Op. 51 詩曲、作品51
1997
- Humorada, a cuatro manos, Op. 54 連弾のためのユーモレスク、作品54
- Estampa sureña, Op. 55 南部の版画、作品55
Carlos Bottoのピアノ曲楽譜
Facultad de Ciencias y Artes Musicales, Universidad de Chile
- Diez preludios, Op. 3
- El pianista chileno: Selección de composiciones de autores chilenos para la enseñanza del piano, Volumen I
- Casi vals
- Burla
- El pianista chileno: Selección de composiciones de autores chilenos para la enseñanza del piano, Volumen II
- Seis piezas breves, Op. 19 b
斜字は絶版と思われる楽譜
Carlos Bottoのピアノ曲CD・LP・カセットテープ
星の数は、
は是非お薦めのCD、は興味を持たれた人にはお薦めのCD、はどうしてもという人にお薦めのCD・LP・カセットテープです。
Música de concierto chilena, CARLOS BOTTO Compositor Chileno, Obras de cámara
SVR Producciones, AVA-SVR-900000-13
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《Diez preludios, op. 3》は1960年の録音、《Variaciones, op. 1》は1950年の録音。2009年のリリース。
Música Chilena del siglo XX, Volúmenes V y VI (2枚組CD)
SVR Producciones, ANC 6003-5 6003-6
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CD 1
CD 2
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《Diez preludios, op. 3》は1952年の録音。2000年のリリース。
Bicentenario del Piano Chileno, Vol. 1
SVR Producciones, 6000-1
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Armands Abols (pf)
2002、2003年の録音、2004年のリリース。
Música Docta Chilena Vol. 1 - Piano a 4 manos
Academia Chilena de Bellas Artes / SVR Producciones, ABA-CCA-18000-1
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Daniela Costa (pf), Ana María Cvitanic (pf)
Twentieth-century Latin American Piano Music
Indiana University, Latin American Music Center (LAMC)
- Bachianas Brasileiras No. 4 (Heitor Villa-Lobos)
- Siete de oro (Gerardo Dirié)
- Rústica Op. 35 (Juan Orrego Salas)
- Tres Valses Op. 2 (Carlos Botto Vallarino)
- Two Pieces for Piano (Alfonso Montecino)
- No. 2 from Tres éxitos (Ricardo Lorenz)
- Tres Piezas Op. 6 (Alberto Ginastera)
Paulina Zamora (pf)
2001年のリリース。
Obras Chilenas Contemporáneas Para Piano (LP)
ASFONA, VB 106 S
Lado A
- Alternativas (Juan Amenábar) - Julio Laks (pf)
Lado B
- Variaciones (Juan Lemann) - Oscar Gacitua (pf)
- 10 preludios (Carlos Botto) - Elvira Savi (pf)
1974年の録音のLP。
Botto - Leng - Negrete - Amenabar - Vila - Vivado, 6 Obras para Piano (カセットテープ)
Universidad de Chile - Facultad de Artes, FA-PNC9
Lado A
- Tres piezas intimas Op. 13 (Carlos Botto)
- Cinco Doloras (Alfonso Leng)
- Paisaje (Samuel Negrete)
Lado B
- Música nocturna (Juan Amenábar)
- Poema (Cirilo Vila)
- Tres estudios (Ida Vivado)
Clara Luz Cárdenas (pf)
1985年のリリースのカセットテープ。
Encuentro de Musica Contemporánea - Compositores Chilenos (カセットテープ)
Agrupación Musical Anacrusa, Sello A.M.A.
Lado A
- Partita (Carlos Botto) - Cecilia Plaza (pf)
- La Détresse (Miguel Letelier)
- Divertimento (Pedro Nuñez Navarrete)
- Sobre un verso del Capitan (Cecilia Cordero)
Lado B
- Diálogos (José Vicente Asuar)
- Pour Klavier (Alejandro Guarello) - Cecilia Plaza (pf)
- Balada opus 84 (Juan Orrigo Salas)
1985年の録音。
2º Encuentro de Musica Contemporánea - Compositores Chilenos (2本組カセットテープ)
Agrupación Musical Anacrusa, Sello A.M.A.
Lado A
- Seco, Fantasmal y Vertiginoso (Eduardo Cáceres) - Cecilia Plaza (pf)
- Sonetos de amor y muerte (Hernán Ramírez)
- Son (José Miguel Tobar)
- Campo minado (Guillermo Rifo)
Lado B
- Solitario III (Alejandro Guarello)
- Clusters, para recordar a Liszt (Juan Amenábar) - Cecilia Plaza (pf)
- El viejo sátiro (Renán Cortés)
- Imaginaciones (Federico Heinlein)
Lado C
- Homenaje a Franz Liszt (Carlos Botto) - Marcelo Cáceres (pf)
- La Notte (Fernando Antireno)
- 786/PER (José Manuel Miranda) - Luis Alberto Latorre (pf)
- Hermoso es ver bajar de la Montaña (Rolando Cori)
Lado D
- Cuatro hojas de otoño y una Flor para ésta y otras primaveras (Cirilo Vila)
- Ayes y lamentos por Alejo Carpentier (Sergio Ortega)
- Ilógica (Pablo Aranda)
- Sempre (Andrés Alcalde)
1987年の録音。
Carlos Bottoに関する参考文献
- Inés Grandela del Río. Carlos Botto Vallarino: compositor y maestro. Revista musical chilena, Año XXXVI, Enero-Junio 1982, Nº 157, pp. 65-106.
- Revista musical chilena, Año LI, Enero-Junio 1997, Nº 187.
