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Brasílio Itiberê da Cunhaについて
ブラジリオ・イチベレ・ダ・クーニャ Brasílio Itiberê da Cunha(名をBrazílioと綴る資料もあり)は1846年8月1日に、ブラジル南部のパラナ州の港町パラナグアに生まれた。彼の父親はおそらく三回結婚していて、ブラジリオ・イチベレ・ダ・クーニャは父親の最初の妻との間に生まれた子どもだが、三番目の妻との間に生まれた娘の息子(則ちブラジリオ・イチベレ・ダ・クーニャの甥にあたる)はブラジリオ・フェヘイラ・ダ・クーニャ・ルス Brasílio Ferreira da Cunha Luz (1896-1967) という名前で、この人もまた作曲家になって自らをブラジリオ・イチベレ2世 Brasílio Itiberê II と名乗っており、伯父と紛らわしい。
子ども時代は彼はパラナグアで過ごしたが、当地には高等学校がないため州都クリチバに移り住み、更に1863年には法科大学入学を目指しサンパウロに移った。勉強の傍ら、作曲活動をしていて、1864年のパウリスターノ新聞 Correio Paulisutano にはピアノ曲《友人 Amizade》、《カプリショーザ Caprichosa》、《サロンのこだま O eco dos salões》の楽譜発売の広告が載っている。
1866年、ブラジリオ・イチベレはサンパウロ法科大学に入学。優秀な成績を収め、1869(または1870)年に卒業した。彼は大学在学中よりサンパウロで度々ピアノリサイタルをしていたが、1869年には彼のピアノ曲《ア・セルタネージャ A sertaneja、作品15》が出版され、作曲家としても知られていくようになる。また米国の有名な作曲家・ピアニストのルイス・モロー・ゴットシャルクが1869年にブラジルを訪問。ゴットシャルクの名人芸的な演奏や作品スタイルに彼は影響されたらしい。(ブラジリオ・イチベレは短期間ながらゴットシャルクにピアノを師事したとする文献がある。ゴットシャルクは同年12月18日にブラジルで客死した。)
ブラジリオ・イチベレは1871年よりブラジルの外交官として働いた。1871年6月に在プロイセン王国大使館の一等書記官に赴任。1873年には在イタリア大使館に転勤。9年間に亘るイタリア赴任中には彼はヨーロッパの大作曲家たちと活発に交流し、特にリストはブラジリオ・イチベレの《ア・セルタネージャ》を度々演奏したとのことである。また彼のピアノ曲の多くがイタリアの出版社から出版された。
1882年からは在ベルギー大使館に赴任。1891年にブラジルに帰国するも間もなく、1892年より在ボリビア特命全権公使として赴任。1894年にペルーへ転勤を経て、1896年より在パラグアイ特命全権大使となる。パラグアイではLeopoldina Itiberê da Cunhaと結婚している。またパラグアイはブラジリオ・イチベレの郷里パラナ州と接しており、度々パラナグアやクリチバに戻っていたとのこと。1905年からは再びヨーロッパ駐在となり、1907年より在ポルトガル特命全権大使、1908年より在プロイセン特命全権大使となる。1913年8月11日、赴任先のベルリンで亡くなった。彼の遺体は同年9月末に郷里クリチバに運ばれ、盛大な葬儀が行われた。
ブラジリオ・イチベレの作品の殆どはピアノ曲である。他には数曲の歌曲や、自作のピアノ曲やシューベルトの即興曲をヴァイオリン曲に編曲したものがある位である。彼のピアノ曲は、ヨーロッパ各国で外交官として活躍した彼らしい、上流階級の好みそうな華やかなサロン風の作品が主である。代表作の《ア・セルタネージャ》はブラジル民族主義音楽の先駆けとして知られ有名だが、彼のピアノ作曲技法自体が当時のブラジルでは傑出しており、その点からも彼が評価されてもいいんじゃないかなと思います。
Brasílio Itiberê da Cunhaのピアノ曲リストとその解説
斜字は出版がなく、また自筆譜も現存せず、どんな曲だか不明な作品です。
- Eco dos salões, valsa de bravura, Op. 3 (1865) サロンのこだま、華麗なワルツ、作品3
変ホ長調、前奏-A-A-B-B-C-C-D-E-E-F-F-G-G-コーダの形式。長大な前奏に引き続き、アルペジオを多用した旋律の上品なワルツが綿々と奏され、演奏時間約10分の長さは舞踏会用の音楽にピッタリな感じ。Dはホ長調になり、中音部の旋律の上の高音でアルペジオが可憐に舞うように奏される。Fは変ト長調になる。- Os pífaros da esquadra, polca brilhante, Op. 5 (1867) 兵隊の横笛吹き、華麗なポルカ、作品5
- Valsa acadêmica, aos estudantes de S. Paulo, Op. 9 大学生のワルツ、サンパウロの学生達に、作品9
変ホ長調、前奏-A-A-B-B-A-C-C-D-E-E-F-F'-A-コーダの形式。上品なワルツが奏される。CとDは変イ長調、Eはハ短調になる。- A graciosa, Op. 10 優雅に、作品10
変イ長調、前奏-A-B-C-D-D-B-E-B形式。左手伴奏和音が穏やかに鳴るのにのって、半音階やアルペジオの装飾音たっぷりの旋律が奏される。Dはへ短調、Eは変ニ長調になる。- Stella maris (Grande mazurka de salão), Op. 11 ステラ・マリス(海の星)(華麗なサロン風マズルカ)、作品11
変イ長調、前奏-A-A-B-B-C-C-D-D-B-E-E-前奏-A-C-C-F-F'-G-G-コーダの形式。Dの部分を除くとほぼ煌めくような高音の旋律が続く。Cは変ニ長調になる。Dは変ト長調になり、中音部旋律の上でトリルが続く。Eはホ長調になる。Fおよびそれ以降は6/8拍子に変わる。- Mazurka en la majeur, Op. 12 マズルカイ長調、作品12
イ長調、前奏-A-B-B-A'-C-C-D-C-A-B形式。Aはトリル混じりの気取った旋律。Bの旋律は3連16分音符が最高音部で煌めくように奏される。Cはホ長調になり、上品な雰囲気になる。Dは嬰ハ短調になる。- Barcarolle, Op. 13 舟歌、作品13
変ト長調、前奏-A-B-C-A-D-D'-E-E形式。全曲♩♪♩♪のリズムの伴奏にのって、穏やかな旋律が流れるように奏される。BとC、Dは嬰へ短調になる。- Danse americaine, Op. 14 アメリカ風舞曲
- A sertaneja, fantasia característica sobre temas brasileiros, Op. 15 (1869) ア・セルタネージャ、ブラジルの主題による性格的な幻想曲、作品15
セルタネージャとは「奥地の人」とか「田舎者」の意味の女性形名詞である。ブラジルには「ムジカ・セルタネージャ Música sertaneja」という音楽ジャンルが1920年代より存在するが、ブラジリオ・イチベレのこの曲はムジカ・セルタネージャの誕生より半世紀前の作曲であり、「奥地の人」「田舎者」あたりがこの曲名の意味するところであろう。ブラジリオ・イチベレの代表作で、かのフランツ・リストも好んで弾いたと伝えられている曲。ピアノの書法はリストの影響を強く受けているが、ブラジル民謡の使用やモジーニャ風の旋律など、それなりにブラジル情緒を感じさせる作品(同時にリストのハンガリー狂詩曲あたりも感じさせるが)である。1869年の時点で、表面的とは言え、ブラジル民謡を用いた本格的なクラシック作品がブラジル人によって作られたのはこの曲が最初であり、この曲をもってブラジリオ・イチベレをブラジル民族主義音楽の先駆者と評価する人も多い、言わば記念碑的な作品である。変イ短調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-コーダの形式。前奏は急速に上行する両手交互16分音符連打によるカデンツァとレチタティーヴォ風の旋律が繰り返される、ドラマチックで派手なつかみだ。Aの主題は哀愁漂いつつリズミックで、続くBはモジーニャの雰囲気たっぷりの泣けてくるような旋律。Aが繰り返された後に現れるのがC-D-Cの部分で、概ね変イ長調で中間部を成している。Cはリオグランデ・ド・スル州やパラナ州辺りの民謡〈ワラの籠、私の愛しい人 Balaio, meu bem, balaio〉の旋律が内声に和音を伴って奏され、右手高音部にリスト風の16分音符アルペジオが重音で奏されて華やかな響きだ(下記の楽譜)。なおこの曲で現れる旋律は、ブラジル南部でよく知られている民謡〈Balaio, meu bem, balaio〉と異なっている。ブラジルの音楽学者Alexandre Dias氏の調査によると、イチベレが用いた旋律は1889年にフランスで出版された『Folk-lore Brésilien』(Frederico José de Santa-Anna Nery著)という本に〈Panier mon bon, panier〉という曲名で楽譜が載っているが、その楽譜は「B. イチベレ氏による採譜 Noté par M. B. Itibéré」となっていて、結局ソースはブラジリオ・イチベレ本人のみとなってしまう。おそらく、異なる旋律の2つの民謡が同じ歌詞で歌われていたのではないかと推測している。Dはハバネラの伴奏にのって歌われる旋律がとても優雅で粋だ。A-Bが再現された後のコーダはCが断片的に現れて、華やかな上行音階で終る。
A sertaneja, fantasia característica sobre temas brasileiros, Op. 15、112-116小節、Casa Arthur Napoleão & Sampaio Araujo & Cia.より引用- A misteriosa, 3ª grande valsa de bravura (Valse-Caprice), Op. 16 (1869) 神秘的に、華麗なワルツ第3番(ワルツーカプリース)、作品16
- Sur les rives du Plata, méditation, Op. 18 プラタ川の岸辺で、瞑想曲、作品18
- Une larme (Uma lágrima), méditation, Op. 19 (1869) 一粒の涙、瞑想曲、作品19
ハ短調。重音のアルペジオ伴奏にのって悲しげな旋律が切々と奏される。中間部でヘ短調や変イ長調に転調するが、哀切感溢れる旋律は変わらず綿々と奏される。- Ballade des tropiques, Op. 20 熱帯のバラード、作品20
イ長調、前奏-A-B-C-B-C-前奏-A'-コーダの形式。AとBは穏やかな夜の光景を描いたような旋律がゆったりと奏され、伴奏には遠くで小太鼓が鳴るような16分音符連打の音形がオスティナートで静かに響く。Cは嬰へ短調になり、悩ましい旋律が現れる。- Marcha fúnebre à memória de Gottschalk, Op. 21 (1870) ゴットシャルクの思い出に、葬送行進曲
- Poème d'amour, fantaisie, Op. 22 愛の詩、幻想曲、作品22
変イ短調、前奏-A-B-A-C-C'-B-A-コーダの形式。ハープを思わせる左手アルペジオの伴奏にのって、果たせぬ愛?の苦しみを描いたような悩ましい旋律が綿々と奏される曲。中間部Cは変イ長調になり、装飾音に飾られた右手旋律は鐘の音のような響き。C'はホ長調に転調する。当時のサロン音楽の真骨頂のような出来の作品で、かつては上流階級の人々に好まれたのであろう。この曲の楽譜はブラジルで何版も再販されたとのことである。- Gavotte sur l'air célèbre de Louis XIII, Op. 23 ルイ13世の有名な旋律によるガボット、作品23
この曲は、フランス国王ルイ13世が作ったとされていた曲《アマリリス Amaryllis》を編曲したもの。《アマリリス》は日本でも岩佐東一郎の訳詞による歌が知られているが、近年になって本当の作曲者はアンリ・ギス Henry Ghys であろうとされている。変イ長調。構成は前奏が付け加えられた以外は原曲と同じで、前奏-A-B-A-C-B'-C'-前奏-A形式。Aの右手高音の旋律は和音の前打音を伴い、Aの後半は旋律・伴奏ともに各音符に和音アルペジオが付けられてオルゴールの音色のよう。B'は両手とも分散オクターブがf〜ffで鳴り騒がしい。- Soirées à Venise, trois morceaux, Op. 24 ベニスの夜、3つの作品集、作品24
- Barcarolle 舟歌
- Nocturne 夜想曲
ロ長調、前奏-A-B-C-C-B-A形式。Aは穏やかな息の長い旋律が奏され、2小節毎に現れる旋律の付点2分音符が鳴る間に、64分音符アルペジオが低音から高音へ優しく煌めく。Bは嬰ト短調になり、旋律の隙間で重音アルペジオや急速な半音階が響く。Cはロ長調に戻り、優しく歌うような旋律が現れる。- Romance ロマンス
- Nuits orientales, Op. 27 東洋の夜
ブラジリオ・イチベレは、在イタリア大使館の赴任中にエジプトを旅行し、ナイル川では船にも乗ったらしい。その時の印象を音楽にしたのがこの組曲である。但し、エジプトの民族音楽を自作に取り入れたという訳ではなく、あくまで観光旅行をしているブラジリオ・イチベレの目で見た、耳に心地よい「絵葉書」的な作品といった感じである。
- Nocturne 夜想曲
変ニ長調、A-B-B-A形式。月明かりのもと、ナイル川を渡る微風に椰子の木がそよぐ静かな夜‥‥といった雰囲気の曲で、穏やかな左手重音のアルペジオにのって、高音部に装飾音たっぷりの旋律が奏される(下記の楽譜)。Aの後半は変ニ長調~変イ長調~変ト長調~ホ長調~変ニ長調と度々転調するのが色彩的な響きだ。中間部Bは変ロ短調に始まり、頻繁に転調する。
Nuits orientales, Op. 27, n.º 1. Nocturne、1-9小節、F. Lucca, Milanoより引用- La dahabieh (La gondole du Nil), Barcarolle 渡し船(ナイル川のゴンドラ)、舟歌
ホ長調、前奏-A-B-B'-A-後奏の形式。64分音符の音階やアルペジオを鏤めた前奏に引き続き、舟歌らしい旋律が左手に奏され、右手にさざ波のような16分音符が優しく奏される。中間部Bは変イ長調になる。- Le jardin des tropiques (devant l'Ille d'Eléphantine-Nil), Étude mélodique 熱帯の庭(ナイル川の「象の島」の前で)、メロディックな練習曲
イ長調、前奏-A-(A-)B-B-A形式。エジプト南部アスワンのナイル川の中州に浮かぶエレファンティネ島(象の島)は、先王朝時代(紀元前三千年頃)からローマ時代に至るまでのたくさんの遺跡が残っている島である。両手交互連打の伴奏が「練習曲」風な曲。イ長調の主題の前に現れる、イ短調のモチーフの旋法がちょっとアラビア音階風で、かろうじて「東洋」の雰囲気を醸し出している。Bは一時嬰ヘ短調になる。- Berceuse (Le filleul), Op. 28 子守歌(代子)、作品28
ヘ長調。アルペジオの伴奏にのって、重音の旋律が穏やかに奏される。- Gavotte, Op. 30 ガボット、作品30
変イ長調、A-A-B-B'-A'-C-D-C-D-A-B-B'-A'形式。全体的にオクターブや十度を含んだ和音が多く、ガボットにしては厳かというか、やや重々しい感じの曲。Cは変ホ短調、Dは変ニ長調になる。- 6ème mazurka, Op. 31 マズルカ第6番、作品31
ホ長調、A-A-B-A-C-D-C-D-B-A形式。AとBは跳ねるような旋律で、Bはホ短調になる。Cはロ長調になり落ち着いた雰囲気。Dはホ長調に戻り、3連16分音符混じりのモチーフが繰り返される。- Caprices à la mazurka, No. 3, Op. 32 マズルカ風奇想曲第3番、作品32
変ホ長調、前奏-A-B-A-B-A-C-間奏-A形式。マズルカではあるが、旋律は重音だったり装飾音たっぷりだったりで、両手交叉もしばしば現れて技巧的であり、こってりとした響きの曲。トリオにあたるCの部分は変イ長調で、いっとき中音部の右手旋律を左手伴奏が飛び越えて、両手交叉で奏される。- Étude de concert d'après E. Bach, Op. 33 E. バッハによる演奏会用練習曲、作品33
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (1714-1788) 作曲の《クラヴィーアのためのソルフェッジョ、Wq.117/2, H.220》(Wq=ヴォトケンヌ番号、H=ヘルム番号)を基に編曲したピアノ曲。C.P.E. バッハの原曲は34小節の短い曲だが、ブラジリオ・イチベレはこれを、正に演奏会用に相応しいピアニスティックな作品に仕上げている。ハ短調、A-B-B'-A'-B"の形式。楽譜にPreludioと記されたAの部分は、C.P.E. バッハの原曲の音形を元にブラジリオ・イチベレが加えた部分で、両手交互の速い16分音符のアルペジオが休みなく鍵盤を上へ下へと駆け回る。Solfeggioと記されたBは原曲とほぼ同じだが、Paraphraseと記されたB'は原曲に音を加えて更に華やかな響きにしている。B"はB'を1オクターブ高くして奏される。この作品は、当時ピアニスト・作曲家として有名だったアントン・ルービンシュタインに献呈された。- Sérénade, Op. 34 セレナーデ、作品34
変イ長調、A-A-B-B'-A'形式。左手伴奏はギターのつま弾きを思わせてセレナーデ風であるが、右手旋律は細かい装飾音が度々現れて、ショパンの夜想曲みたいな感じでもある。BとB'では右手旋律は64分音符音階や、重音の3連16分音符など、旋律の装飾が一層華やかになる。- Grande mazurca de salão, Op. 41 華麗なサロン風マズルカ、作品41
- Amizade, polka (1864) 友人、ポルカ
変ホ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-A。Aの旋律は16分音符オクターブだ。Bはハ短調、Cは変イ長調になる。- Impromptu-Nocturne (1903) 即興曲ー夜想曲
- Noturno-Saudade (1864) 夜想曲ーサウダージ
ハ短調、前奏-A-B-A'形式。静かな左手8分音符アルペジオの伴奏にのって感傷的な旋律が切々と奏され、Aの後半では左手伴奏は16分音符アルペジオに、右手旋律はオクターブになって激情するようになる。Bは変ホ長調になり、昔を思い出すような雰囲気の旋律が奏される。A'の前半は旋律はずっとトリルで奏され、後半の旋律は和音連打を伴って奏される。- Segunde grande galope de concerto (-1870) 華麗な演奏会用ギャロップ第2番
- A serrana, fantasia característica 山の人、性格的な幻想曲
変ニ長調、前奏-A-B-A-C-A'-D-E-F-E-F-B-前奏-A-A'形式。Bの部分のみ変ニ短調となるが、あとは陽気なポルカ風の気軽な曲。- Súplica de escravo, meditaçao (-1870) 奴隷の懇願、瞑想曲
- 5ème mazurka マズルカ第5番
変ニ長調、前奏-A-B-C-B-C-前奏-A形式。左手伴奏のベースはオクターブ、右手旋律は六度やオクターブの重音で、ちょっと腰が重い感じのマズルカ。Bは嬰ヘ短調、Cはイ長調で、いずれも旋律は中音部で奏され、伴奏和音は上で鳴ることが多い。
Brasílio Itiberê da Cunhaのピアノ曲楽譜
Casa Arthur Napoleão & Sampaio Araujo & Cia.
- A sertaneja, fantasia característica sobre temas brasileiros, Op.15
Arthur Napoleão & Cia.
- Gavotte sur l'air célèbre de Louis XIII, Op. 23
Ricordi Brasileira S.A.
- Étude de concert d'après E. Bach, Op. 33
Autografia di P. Manganelli, Roma
- Mazurka en la majeur, Op. 12
- Barcarolle, Op. 13
- Berceuse (Le filleul), Op. 28
F. Lucca, Milano
- Poème d'amour, fantaisie, Op. 22
- Nuits orientales, Op. 27, N.º 1 Nocturne
- Nuits orientales, Op. 27, N.º 2 La dahabieh (La gondole du Nil), Barcarolle
- Nuits orientales, Op. 27, N.º 3 Le jardin des tropiques (devant l'Ille d'Eléphantine-Nil), Étude mélodique
- Gavotte, Op. 30
- 6ème mazurka, Op. 31
- Sérénade, Op. 34
Edizioni Ricordi, Milano
- Ballade des tropiques, Op. 20
Stabilimento Musicale di S. Bartolo
- Soirées à Venise, trois morceaux, Op. 24, N.º 1 Barcarolle
- Soirées à Venise, trois morceaux, Op. 24, N.º 2 Nocturne
- Soirées à Venise, trois morceaux, Op. 24, N.º 3 Romance
Schott Frères
- Caprices à la mazurka, N.º 3, Op. 32
斜字は絶版と思われる楽譜
Brasílio Itiberê da Cunhaのピアノ曲CD・LP
星の数は、は是非お薦めのCD、は興味を持たれた人にはお薦めのCD・LP、はどうしてもという人にお薦めのCD・LPです。
Arthur Moreira Lima interpreta Brazílio Itiberê e o Hino Nacional Brasileiro
Fundação cultural de Curitiba (AML Produções Artísticas Ltda.)
- A Sertaneja, Fantasia Característica, op. 15 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Poème d'Amour, Fantaisie, op. 22 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Estude de Concert d'après C. P. E. Bach (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Caprices à la Mazurka, op. 32 no. 3 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Une Larme, Méditation, op. 19 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Stella Maris, Grande Mazurka de Salão, op. 41 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- A Serrana, Fantasia Característica (Brasílio Itiberê da Cunha)
- La Dahabieh (La Gondole du Nil), Barcarolle da Suite "Nuits Orientales", op. 27 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Grande Fantasia Triunfal sobre o Hino Nacional Brasileiro (de Francisco Manoel da Silva) (L. M. Gottschalk)
Arthur Moreira Lima (pf)
1995年の録音。
Giséle Rizental interpreta Brasílio Itiberê da Cunha, Vol. 1
Gramofone, GRAMO14CD2013
- Gavotte op. 30
- Berceuse op. 28
- Une Larme (Meditation op. 19)
- 5ª Mazurka
- Serenade op. 54
- Nuits Orientales op. 27 (Nocturne nº 1)
- La Dahabieh op. 27 (Barcarolle nº 2)
- Le Jardin des Tropiques op. 27 (nº 3)
- 6ª Mazurka op. 31
- A Sertaneja (Fantasia Caracteristica op. 15)
Giséle Rizental (pf)
Giséle Rizental interpreta Brasílio Itiberê da Cunha, Vol. 2
Gramofone
- Echo de salões
- Valsa acadêmica
- Marcha fúnebre
- Barcarolle
- Soirées à Venise
- Gavotte
- Estella maris
- A mysterioza
Giséle Rizental (pf)
Giséle Rizental interpreta Brasílio Itiberê da Cunha, Vol. 3
Gramofone
- A serrana: Fantasia característica
- Polka amizade
- Ballade des tropiques
- A gracioza
- Noturno: Saudade
- Caprices à la mazurka
- Poeme d'amour
- Mazurka em lá maior
- Estude de concert
Giséle Rizental (pf)
The Itiberês: 80 Years of Brazilian Music
Arabesque Records, Z6925
- Canto d'Amor (João Itiberê da Cunha)
- Ils s'amusent (João Itiberê da Cunha)
- La Chanson Nostalgique (João Itiberê da Cunha)
- No Rancho (João Itiberê da Cunha)
- Paraná (João Itiberê da Cunha)
- Melodia-Valsa (João Itiberê da Cunha)
- A Sertaneja, Fantasia Carazterística, Op. 15 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Le Jardin des Tropiques, Op. 27, No. 3 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- La Dahabieh, Op. 27, No. 2, Barcarolle (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Mazurka (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Étude concert, d'après C.P.E. Bach, Op. 33 (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Invocação, Canto e Dança: I. Invocação, II. Canto, III. Dança (Brasílio Itiberê da Cunha Luz)
- Suite Litúrgica Negra: I. Xangô, II. Ogum, III. O Protetor Exú (Brasílio Itiberê da Cunha Luz)
- Toccata (Brasílio Itiberê da Cunha Luz)
Sonia Rubinsky (pf)
2018年のリリース。
Noturnos Brasileiros
Funarte, ATR 32056
- Noturno (Brasílio Itiberê da Cunha)
- Noturno Op. 6 (Manoel Faulhaber)
- Noturno Op. 6 no. 2 (Henrique Oswald)
- Noturno Op.10 (Leopoldo Miguez)
- Noturno (Alberto Nepomuceno)
- Noturno Op. 3 (Loenzo Fernandez)
- Noturno Op. 25 (Jayme Ovalle)
- Noturno (homenagem a Chopin) (Heitor Villa-Lobos)
Ana Cândida (pf)
1961年録音のLPより復刻CD。
Antologia da Música Erudita Brasileira, Arnaldo Estrela
Festa, IG 1000
- O amor brasileiro (Sigismond Neukomm)
- A sertaneja (Brasílio Itiberê)
- Noturno (Leopoldo Miguez)
- Il neige (Henrique Oswald)
- Tango Brasileiro (Alexandre Levy)
- Galhofeira (Alberto Nepomuceno)
- Minha terra (Barroso Netto)
- Lenda do caboclo (Villa Lobos)
- Protetor exu (Brasílio Itiberê)
- Dança de negros (Frutuoso Viana)
- Moda (Lorenzo Fernandez)
- Cucumbizinho (Francisco Mignone)
- Valsa No. 7 (Radamés Gnattali)
- Canção sertaneja (Camargo Guarnieri)
- Saci pererê (Luiz Cosme)
Arnaldo Estrela (pf)
Piano Brasileiro II + 70 anos de História (2枚組CD)
CD 1
- A serteneja (Brasílio Itiberê)
- Il neige (Henrique Oswald)
- Escorregando (Ernesto Nazareth)
- Odeon (Ernesto Nazareth)
- Improviso, op. 27 nº 2 (Alberto Nepomuceno)
- Galhofeira, op. 13 nº 4 (Alberto Nepomuceno)
- Minha terra (Barroso Netto)
- Serenata diabólica (Barroso Netto)
- Nhô chico (Luciano Gallet)
- Corta-Jaca (Fructuoso Vianna)
- 7 miniaturas (Fructuoso Vianna)
CD 2
- 3ª Suite brasileira (Lorenzo Fernandez)
- 2ª Valsa de esquina (Francisco Mignone)
- 3ª Valsa de esquina (Francisco Mignone)
- Congada (Francisco Mignone)
- Festa no arraial (Octavio Maul)
- Choro em oitavas (Arnaldo Rebello)
- Cidade de campos (Arnaldo Rebello)
- Lundú amazonense (Arnaldo Rebello)
- Valsa amazônica nº 2 (Arnaldo Rebello)
- Dança negra (Camargo Guarnieri)
- Ponteio nº 49 (Camargo Guarnieri)
- Ponteio nº 50 (Camargo Guarnieri)
- Toccata (Claudio Santoro)
- Sonatina (Paulo Libânio)
Miriam Ramos (pf)
Antologia de Autores Brasileiros (LP)
RGE, XRLP-100.013
- Noturno (Leopoldo Miguéz)
- Tango brasileiro (Alexandre Levy)
- A sertaneja (Brazílio Itiberê)
- Alma Brasileira (Villa-lobos)
- Jongo (Lorenzo Fernandes)
- Valsa No. 3 (Osvaldo Lacerda)
- Dança negra (Camargo Guarnieri)
- Canto caipira No. 1 (Theodoro Nogueira)
- Suíte infantil (Sérgio de Vasconcellos Corrêa)
- 5 Prelúdios (Souza Lima)
Eny da Rocha (pf)
Recordações de um sarau artístico (3枚組LP)
Federação Nacional de Associações Atléticas Banco do Brasil (FENAB) 108, 109, 110LP 1 - Homenagem a Ernesto Nazareth
- Odeon, tango (Ernesto Nazareth) - Pedro de Alcântara (flauta), Ernesto Nazareth (pf)
- Laço azul, valsa (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Alerta, polca (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Êxtase, romance (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf), Marena I. Salles (violino), Luiz Gonzaga Carneiro (clarineta)
- Topázio líquido, tango (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Saudade, valsa (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Por que sofre?, tango (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Zica, valsa (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Xangô, tango (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Elétrica, valsa rápida (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Mesquitinha, tango (Ernesto Nazareth) - Joel Bello Soares (pf)
- Escovado, tango (Ernesto Nazareth) - Ernesto Nazareth (pf)
LP 2
- A sertaneja, fantasia característica (Brasílio Itiberê) - Joel Bello Soares (pf)
- Capricho para flauta (Francisco Braga) - Nivaldo Francisco de Souza (flauta), Joel Bello Soares (pf)
- Nerina maga estrela, modinha (Elias Álvares Lobo e P. A. da Costa Machado) - Francisco Frias (canto), Marco Pereira (violão)
- Prière du soir, romance (Miguel Cardoso) - Joel Bello Soares (pf)
- Legenda (Elpídio Pereira) - Marena I. Salles (violino), Joel Bello Soares (pf)
- Candinho, schottisch (Cândido José de Araújo Viana, Marquês de Sapucaí) - Joel Bello Soares (pf)
- Intermezzo (Henrique Alves de Mesquita) - Joel Bello Soares (pf)
- Em pleno luar, serenata (Misael Domingues) - Marena I. Salles (violino), Nivaldo Francisco de Souza (flauta), Joel Bello Soares (pf)
- Quedinhas num baile, schottisch (Manoel Castelo Branco) - Nivaldo Francisco de Souza (flauta), Joel Bello Soares (pf)
- Diálogo sonoro ao luar, seresta (Francisco Braga) - Luiz Gonzaga Carneiro (sax-alto), Abenaías Xavier Padilha (bombardino)
- Désir de plaire, valsa brilhante (Visconde de Taunay) - Joel Bello Soares (pf)
LP 3
- Ária para clarineta e piano (Carlos Gomes) - Luiz Gonzaga Carneiro (clarineta), Joel Bello Soares (pf)
- Chá preto, sinhá?, lundu (Elias Álvares Lobo) - Francisco Frias (canto), Marco Pereira (violão)
- Miniatura (Meneleu Campos) - Joel Bello Soares (pf)
- Serenata (Francisco Braga) - Nivaldo Francisco de Souza (flauta), Joel Bello Soares (pf)
- Cândida, schottisch (Carlos Gomes) - Joel Bello Soares (pf)
- Moreninha, valsa brilhante (Carlos Gomes) - Joel Bello Soares (pf)
- Despedida, modinha (J. L. D'Almeida Fleming) - Nivaldo Francisco de Souza (flauta), Marco Pereira (violão)
- A lenda da lua (Marcos R. de Salles) - Marena I. Salles (violino), Joel Bello Soares (pf)
- Saracura, valsa (J. D. Brandão) - Nivaldo Francisco de Souza (flauta), Joel Bello Soares (pf)
- Lundu do açaí (Autor desconhecido) - Francisco Frias (canto), Marco Pereira (violão)
- Nazareth, polca-tango (A. Cardoso de Menezes) - Joel Bello Soares (pf)
1984年の録音。Joel Bello Soaresのピアノ演奏はどの曲も上手で、特にナザレのピアノ曲はメリハリのある活気のある演奏でよい。生前のナザレの自作自演の録音も2曲収録されている。
Brasílio Itiberê da Cunhaに関する参考文献
- José Maria Neves. Brasílio Itiberê: vida e obra. Fundação Cultural de Curitiba 1996.
- Vasti de Sousa Almeida. Brazílio Itiberê da Cunha: diplomata músico. Editora Universidade Federal do Paraná 2001.