Carlos Chávezのピアノ曲リスト

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1912

1915-1920

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1917-1918

1918

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1952 (-1972?)

1958

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Carlos Chávezのピアノ曲の解説

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1937

  古代ギリシャの旋法(高音から低音へと読まれた) 中世の教会旋法
1番 ドリア旋法     ミ-レ-ド-シ-ラ-ソ-ファ-ミ フリギア旋法    ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド-レ-ミ
2番 フリギア旋法    レ-ド-シ-ラ-ソ-ファ-ミ-レ ドリア旋法     レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド-レ
3番 リディア旋法    ド-シ-ラ-ソ-ファ-ミ-レ-ド ヒポリディア旋法  ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド
4番 ミクソリディア旋法 シ-ラ-ソ-ファ-ミ-レ-ド-シ ヒポフリギア旋法  シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ
5番 ヒポドリア旋法   ラ-ソ-ファ-ミ-レ-ド-シ-ラ ヒポドリア旋法   ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ
6番 ヒポフリギア旋法  ソ-ファ-ミ-レ-ド-シ-ラ-ソ ミクソリディア旋法 ソ-ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ
7番 ヒポリディア旋法  ファ-ミ-レ-ド-シ-ラ-ソ-ファ リディア旋法    ファ-ソ-ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ
8番 ドリア旋法、リディア旋法、ミクソリディア旋法、ヒポドリア旋法、ヒポフリギア旋法が聴かれる(もっとあるかも?)  
9番 「旋法と調性のミックス」
10番

 上記の旋法を用いて現代の作曲家がどれだけの曲を作れるかを、チャベスが自分自身に課したような曲集である。特に第1番から6番までは調号も臨時記号も全く用いないー則ち純粋に旋法の音だけで作曲するという縛りの中で作られており、興味深い。第1番Andantino espressivoは沈みこんでいくような旋律が静かに奏される。ミの旋法(教会旋法のフリギア旋法)は教会旋法の中でも最もそれらしい響きとも言われているように、古代の遺跡が目に浮かぶような厳粛な雰囲気である。中間部は2オクターブ離れたユニゾンで神秘的。第2番Vivaceは二声のカノン風の快活な曲で、無窮動な響きは「ハノン」の練習曲を思わせる。第3番Poco mossoは四声のけだるい雰囲気のコラール。第4番Animatoはトッカータ風の急速な曲で、音の響きはバロックだがリズムに時々シンコペーションが現れるのが戯けている。第5番Cantabileはラの旋法と言っても、シとファを抜いたペンタトニック旋法の曲。二声の素朴な曲作りだが、3連符混じりのリズムも相俟って、メキシコ先住民の民謡のようにも聴こえてくる。第6番Calmoは何か無表情な響きの、淡々とした曲。第7番Lentoは長九度や短九度が重々しく響く曲。第8番Vivoは速いテンポで、暴走機関車が突っ走るようなエキサイトな曲。楽譜上は大体2/2拍子だが、3・4・5拍子が入り混じりのウアパンゴのリズムにも聴こえる。第9番Moderato, molto cantabileはバッハのアリアを思わせる曲調で、旋律は旋法によるが、伴奏は調性音楽となっている。中間部は全音音階から成っている。第10番Allegroはイ長調、快活な曲で8分音符が無窮動に続く。一見、一本調子な曲に見えるが、速度指定は付点2分音符=69→徐々にアッチェレランド→76→徐々にラレンタンド→69→徐々にアッチェレランド→76→80→徐々にラレンタンド、と微妙にしょっちゅうテンポが変わるのが聴いていて面白い。

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