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Ernani Bragaについて
エルナーニ・コスタ・ブラーガ Ernani Costa Braga は1888年1月10日、リオデジャネイロに生まれた(ブラジルの先輩作曲家にアントニオ・フランシスコ・ブラーガ (1868-1945) がいて、時々この2人を混同している資料がある)。彼の父はポルトガルからの移民であった。彼は9人兄弟姉妹の4番目で、幼い頃は姉に音楽を習った。エルナーニ・ブラーガが9歳の時に父親が亡くなり、彼はリオデジャネイロの隣町のニテロイにあるサレジオ会の学校に寄宿して学んだ。学校では聖歌隊の指揮者も務めたとのことである。その後は仕事をしながら音楽を勉強し続け、1910年にはリオデジャネイロの国立音楽学校 Instituto Nacional de Música に入学。アウベルト・ネポムセノやフランシスコ・ブラーガに師事した。
1913年には奨学金を得て、フランスのパリに留学。ヴァンサン・ダンディに作曲を師事した。パリでは、在フランスブラジル大使館外交官の娘であるEponina D'Atriにピアノを教えたのが縁となって、1913年に結婚した。
第一次世界大戦の勃発により、1914年にブラーガ夫妻はブラジルに帰国。1921年には国立音楽学校の主任教授に選出された。また同年にはサンパウロ演劇音楽院 Conservatório Dramático e Musical de São Paulo の教授にも選ばれ、翌1922年に国立音楽学校の教授職を辞して、家族と共にサンパウロに転居した。サンパウロ演劇音楽院ではカマルゴ・グァルニエリなどの生徒を教えた。また1922年にサンパウロで催された「近代芸術週間」の演奏会でブラーガはエリック・サティのピアノ曲《胎児の干物 Embryons desséchés》の第2曲や、ヴィラ=ロボスのピアノ曲を弾いている。
1928年、ブラーガはブラジル国内19か所でのコンサートツアーを行った。訪問先の一つのペルナンブーコ州レシフェを彼は気に入り、家族と共にレシフェに転居した。1930年には当地にペルナンブーコ音楽院を創立した。
1939年から1940年にかけてブラーガはブラジル国内各地を巡回して、合唱指揮や合唱指揮者の指導を行った。いくつかの都市では千人以上の合唱団を指揮し、特に1940年11月にリオグランデ・ド・スル州のポルト・アレグレでヴァルガス大統領の在任十年を記念した催しでは、巨大スタジアムに五千人の合唱団を集めて指揮した。当時、ヴァルガス大統領は自らの権限を強化した中央集権色の濃い「エスタード・ノーヴォ(新国家)」体制を進めていて、国家への愛国心を高めるために巨大合唱団をしばしば利用しており(ヴィラ=ロボスもこれに乗ってスタジアムなどで合唱を指揮した)、ブラーガもこの扇動に加担したことになる。また1940年はポルト・アレグレ市創設二百周年であり、これを記念してブラーガは11曲から成る《ガウショの歌曲集 Cancioneiro Gaúcho》を作曲し、上述の五千人の合唱団により歌われた。
1942年から1944年にかけて、ブラジルーアルゼンチン文化交流プログラムにより、ブラーガはアルゼンチンのブエノスアイレスに滞在した。ブエノスアイレスでは当地のラジオ局による週2回の30分番組『ブラジルの時間 Hora do Brasil』の制作に携わった。遡る1930年代に、ブラジル本国ではヴァルガス政権のプロパガンダであるラジオ番組『ブラジルの時間』が放送されていて、1939年からは『ブラジルの時間』は大統領直属の報道宣伝局 Departamento de Imprensa e Propaganda の管理下となり、ブラジル国内ほぼ全てのラジオ局に『ブラジルの時間』の放送が強制されていた。アルゼンチンでの『ブラジルの時間』もブラジル政府の対外宣伝番組であったと推測される。ブラーガはこの番組のための楽曲の作曲・編曲を行い、この番組のために編成された楽団と女性ヴォーカルグループを指揮した。
1944年に帰国してからはポルト・アレグレやサンパウロでピアノリサイタルを催したり合唱指揮を行った。
1948年9月17日、肝硬変のためサンパウロにて亡くなった。
エルナーニ・ブラーガの主な作品を列記すると、管弦楽曲では交響詩《カルロス・ゴメスを讃えて Homenagem a Carlos Gomes》がある。 バレー音楽《魔法の森で Na floresta encantada》、弦楽四重奏曲《アリゲーター Jacaré》の2作の楽譜は現存していない。彼は約30曲の歌曲を作曲していて、それらの多くはブラーガが民謡を採譜してピアノ伴奏付きの編曲を行った作品で、《小さな家 A casinha pequenina》(1923)、主にアフリカからの奴隷やその子孫の民謡を元にした《ブラジル民話による5つのノルデスチの歌曲集 Cinco canções nordestinas do folclore brasileiro》(1928)、リオグランデ・ド・スル州の民謡を元にした《ガウショの歌曲集》(1940) などがあり、これらの作品によってブラーガは民族音楽研究者とも見做されている。
エルナーニ・ブラーガのピアノ曲は、ブラジル民謡・童歌やショーロの編曲は親しみやすい一方、オリジナルの作品は結構凝った和声だったりと、彼の多才な面が窺える感じがします。ブラジルをテーマにした何か大曲を作ってくれたらよかったのになぁ、と思います。
Ernani Bragaのピアノ曲リストとその解説
- Chôro, para Manoel Augusto dos Santos ショーロ、マノエル・アウグスト・ドス・サントスのために
ピアニストのマノエル・アウグスト・ドス・サントス Manoel Augusto dos Santos (1885-1970) は、エルナーニ・ブラーガの友人であった。二人は1930年にペルナンブーコ音楽院を創立している。ショーロとはブラジルで19世紀から流行したポピュラー曲の一つのジャンルである。嬰へ短調。哀愁漂う旋律が繰り返され、その間に長調の郷愁を感じる旋律が挟まれる。- Devaneando 空想しながら
嬰へ短調、A-B-A'-コーダの形式。中音部16分音符のトレモロの上で気怠い旋律が流れ、途中から低音部に3-3-2のシンコペーションが加わり、霧の中でショーロを聴いている様な幻想的な雰囲気。Bはロ長調になり、中音部に三度重音で主旋律が現れる。- Minueto da princesinha triste (1921) 悲しい小さな王女様のメヌエット
- Minuetto melancólico 憂うつなメヌエット
ト短調、A-B-A-コーダの形式。旋律はスタッカート混じりで気取った感じだが、和音は減五短七の和音(いわゆるトリスタン和音)で始まり、その後も調性がはっきりせず、題名どおりのスッキリしない憂うつな雰囲気の曲。Bは変ロ長調で始まり、高音部に32分音符の音階が装飾的に混じったりする古風な響きで、途中でト長調に転調する。- Prenda minha (Canção folclórica do R. G. do Sul) (1927?) 私の宝物(リオグランデ・ド・スル州の民謡)
ブラーガが1927年に聴いたリオグランデ・ド・スル州の民謡を編曲したもの。"Prenda" とは直訳すれば「宝物」とか「贈り物」だが、ここでは「愛しい彼女」を意味するらしい。特に奇を衒うこともない、出過ぎずも絶妙な和音付けの編曲は、素朴な民謡の味わいと、リオグランデ・ド・スル州の爽やかな空気感を醸し出していて、私のお気に入りの一曲です。変ニ長調、A-B-A'-B'-A形式。Aは2オクターブ離れたユニゾンの旋律のみから成っていて、私個人的には、透明なユニゾンの響きがリオグランデ・ド・スル州の大草原を思わせます(下記の楽譜)。
Prenda minha (Canção folclórica do R. G. do Sul)、1-3小節、Ricordi Brasileira S.A.より引用
Bは、男声が静かに歌うような素朴な旋律が中音部に現れ、主旋律と共にバスや対旋律が四声のポリフォニーとなって奏される。A'はAの旋律が高音部に爽やかな響きの和音を伴って奏される(下記の楽譜)。
Prenda minha (Canção folclórica do R. G. do Sul)、24-27小節、Ricordi Brasileira S.A.より引用
B'は分厚い左手和音を伴ってBの旋律がオクターブで高らかに歌われる(下記の楽譜)。
Prenda minha (Canção folclórica do R. G. do Sul)、33-35小節、Ricordi Brasileira S.A.より引用
最後に冒頭のユニゾンがpp〜pppで消えるように奏されて終わる。この曲は、後の1940年にブラーガが採譜・編曲した《ガウショの歌曲集 Cancioneiro Gaúcho》の第1曲(ピアノ伴奏二重唱版と女声三部アカペラ版があり)にも収められた。- Suíte, sobre o tema Carinhoso de Pixinguinha e João de Barro 組曲、ピシンギーニャとジョアン・ジ・バーホのカリニョーゾの主題による
《カリニョーゾ Carinhoso》(「優しい」という意味)はショーロの代表的作曲家であるピシンギーニャが1916年頃に作った曲で、後に作詞作曲家のジョアン・ジ・バーホが歌詞を付け、今もブラジルではショーロを代表する曲として知られている。この曲にエルナーニ・ブラーガが3通りの編曲をした組曲で、和音は原曲とさほど離れず分かり易く、私個人的には「ブラーガにしては随分と安易な編曲だな〜、ほんの気晴らしに書いたのかな?」と思ってしまいます。
- Em Viena - Valsa ウィーンにて、ワルツ
変イ長調、A-A-B-C-A形式。右手旋律は大部分がオクターブまたは重音で、左手伴奏も分厚い和音のデラックスな響きの編曲。Cは原曲では主調で演奏されるところをホ長調になっているのが粋な編曲だ。- Em Nápoles - Tarantela ナポリにて、タランテラ
へ長調、A-A-B-C-A形式。6/8拍子のタランテラのリズムの軽快な編曲。- Em Varsóvia - Poloneza ワルシャワにて、ポロネーズ
へ長調、A-A-B-C形式。ともかく派手な編曲!。AとBはショパンの《ポロネーズ第3番「軍隊」》を思わせる雰囲気で、旋律だけカリニョーゾにしたような感じ。Cの最初は《ポロネーズ第6番 「英雄」》の中間部の出たしにそっくり。- Suíte zoológica, piano a 4 mãos 動物の組曲、連弾
4曲共にブラジル童歌を大きく膨らませた編曲で、特に第1、2曲で前半にブラーガのオリジナルの旋律が前口上のように奏される所など、ヴィラ=ロボスのピアノ組曲《シランジーニャス Cirandinhas》、《シランダス Cirandas》に似た発想の作品である(ブラーガこの組曲の作曲年が不明なので、ブラーガとヴィラ=ロボスのどちらが先かは分かりません)。機能和声で書かれて分かり易く、子どもを対象に作曲されたと思われるが、技巧的には(特に第4曲)はあまり易しくはない。
- Tutu marambá トゥトゥ・マランバ
トゥトゥ・マランバとは猪の姿をした怪物のこと。A-B-B'形式。Aはへ短調で、語りかけるような旋律がプリモに奏される。Bは楽譜に「十分にゆっくり、子守歌のように Bem devagar, como acalanto」と記されていて、変ロ短調になり、〈トゥトゥ・マランバ〉の旋律がプリモの高音部にpで寂しげに奏され、セコンドは三度重音で対旋律を兼ねた伴奏を奏でる。B'はセコンドに対旋律が初めは途切れ途切れ奏され、やがて主旋律にカノンとなって奏される。- Sapo cururú サポ・クルル
サポ・クルルとは主に南北アメリカ大陸に生息するヒキガエルの一種であるオオヒキガエルのこと。この童歌はブラジルでは〈サポ・クルル Sapo cururú〉または〈サポ・ジュルル Sapo jururu〉とも呼ばれている。ヴィラ=ロボスもこの童歌をピアノ組曲《シランダス Cirandas》の第4番〈カーネーションはバラと喧嘩した(サポ・ジュルル) O cravo brigou com a rosa (Sapo jururu)〉の中間部で用いている。A-A'-B-B'-B"形式。Aはニ短調で、行進曲のようなセコンドの伴奏にのって、威勢の良い三度重音の旋律がプリモに奏される。A'はへ長調になってAが変奏される。Bは行進曲のリズムのまま、へ長調で〈サポ・クルル〉の旋律がプリモに奏される。B'はハ長調になり、旋律はセコンドに移る。B"は変ニ長調になり、旋律は断片的になり、最後はへ長調に戻って終わる。- Xô, xô, pavão シッ、シッ、クジャクよ
A-A'-A"-A"'-A""形式。〈シッ、シッ、クジャクよ〉の物悲しい旋律がプリモにAはニ短調、A'はト短調で奏される。A"'はハ長調になり、旋律はセコンドで変奏される。A""はへ長調になり、プリモで三たび旋律が奏される。- Passa, passa, gavião 飛べ、飛べ、鷹よ(通る、通る、色男)
A-B-A'-C-A"形式。Aは変ロ長調で、愉快なリズムのセコンドの伴奏にのって、プリモに〈飛べ、飛べ、鷹よ〉の旋律がユニゾンで勇ましく奏され、繰り返しではセコンドに旋律が移る。Bは変ホ長調になり、童歌〈シランダ・シランジーニャ Ó ciranda, ó cirandinha〉の旋律がセコンド〜プリモと繰り返され、変イ長調にも転調する。Cは変ロ長調で、童歌〈ビトゥ、こっちに来なさい Vem Cá, Bitú〉または〈落ちるよ、落ちるよ風船が Cai, cai, balão〉(2つとも同じ旋律の童歌)がセコンドに勇ましく現れ、へ長調に転調してプリモに引き継がれる。最後のA"はへ長調のまま、16分音符上行音階も交えて華やかに終わる。- Tango brasileiro タンゴ・ブラジレイロ
イ長調、A-B-C-A'形式。旋律や伴奏リズムにシンコペーションが出てくる「タンゴ・ブラジレイロ」らしい曲。Aは、楽譜にVivoと記された速いテンポでリズミカルな部分と、Moderatoと記されたゆったり歌うような部分が交互に現れる緩急自在な雰囲気がいい。Bは嬰へ短調になり、シンコペーションのリズムにのって16分音符の可憐な旋律が三度重音で奏される。- Tanguinho brasileiro (1922) タンギーニョ・ブラジレイロ
2分ほどの短い、陽気で楽しい雰囲気の曲。変ニ長調、A-B-A'形式。Aは太鼓を叩くような左手連打音のリズムにのって軽快な旋律が奏され、音域を上げたり、左手をトリルに変えたりしつつ繰り返される。Bは変ト長調になり、新たな軽快な旋律が三度重音で奏される。- Três miniaturas 3つのミニアチュール
- Elegia 哀歌
ト長調、A-A-B-A'形式。寂しげな旋律がアルペジオ和音を伴って静かに奏される。- Scherzino スケルツィーノ
ホ短調、A-B-A形式。Aは単音の下行アルペジオがさみだれのように奏される。Bはト長調でテンポを落とし、上行する旋律が穏やかな旋律が奏される。- Valsa lenta ゆっくりしたワルツ
ホ長調、A-A-B-A形式。半音階を下がるバスの伴奏にのって、哀愁漂う旋律が奏される。Bは嬰ハ短調になる。- Valse mignonne 可愛いワルツ
ニ長調、A-B-A-C-A'形式。Aは半音階混じりで上行する旋律は甘えるような感じで、一方、伴奏の和声は調性が定まらず魔法がかったような雰囲気。Bはロ短調になり、スラーで甘えたりスタッカートで気取ったりと表情豊か。Cはト長調になり、楽譜に「速く、軽やかに rapido e leve」と記された3連符の旋律が上に下に舞うように奏される。- Xangô (1931) シャンゴ
シャンゴとはアフリカ由来のブラジルの民間宗教カンドンブレの神々の一つで、雷神とか裁きの神とか言われている。かつてアフリカからブラジルに連れて来られた奴隷たちがもたらした宗教がブラジルで独自の発展を遂げ、彼らの子孫が現在に到るまでカンドンブレの信仰を続けている。エルナーニ・ブラーガ以外にもエルネスト・ナザレ、ジャイミ・オヴァーリ、ブラジリオ・イチベレ・ダ・クーニャ・ ルス(ブラジリオ・イチベレ2世)がこの神秘的なテーマに挑んで《シャンゴ》という題名のピアノ曲を作っているが、ブラーガのこの作品はカンドンブレの憑依儀礼を正に描いたような曲で、ブラーガのピアノ曲の中でも最もブラジルらしい曲に私には思えます。強いて言えばイ短調、A-B-A'形式。Aは中音部の謎めいたモチーフ+カンドンブレの儀礼で用いられるアタバキ(太鼓の一種)を思わせる中音部の連打音+低音部のアッチャッカトゥーラ混じりの完全五度スタッカートでpppで始まる。モチーフが何度も繰り返される毎に音域・音量共に増し、低音部スタッカートは数を増し、時折3連16分音符の装飾的な経過句が挟まれたりと、踊り手にシャンゴが憑依して徐々に激しく動き回るような雰囲気だ。BはLentoになり、シャンゴが語っているようなレチタティーヴォ風の旋律が2オクターブのユニゾンで奏される。この旋律は、ブラジルの詩人・民俗学者・音楽評論家であるマリオ・ジ・アンドラージの著書『Ensaio sôbre a música brasileira』(1928) に収められている〈シャンゴの歌 Canto de Xangô〉の楽譜の旋律と同じである。繰り返す毎に分厚い和音になったり、高音部で神秘的に鳴ったりする。
Ernani Bragaのピアノ曲楽譜
Ricordi Brasileira S.A.
- Devaneando
- Minuetto melancólico
- Prenda minha (Canção folclórica do R. G. do Sul)
- Tango brasileiro
- Tanguinho brasileiro
斜字は絶版と思われる楽譜
Ernani Bragaのピアノ曲CD・LP
星の数は、は是非お薦めのCD、は興味を持たれた人にはお薦めのCD、はどうしてもという人にお薦めのCDです。
100 Anos de Piano Brasileiro
Kuarup, MKCD-006
- Carlos Gomes (Henrique Alves de Mesquita)
- Carrapatoso (Francisca Gonzaga)
- Enchantement, opus 75 (Arthur Napoleão)
- Querida por Todos (Joaquim Antonio da Silva Callado)
- Il Neige! (Henrique Oswald)
- Ouro sobre Azul (Ernesto Nazareth)
- Tempos Idos (Barrozo Netto)
- Iara (Anacleto de Medeiros)
- Devaneio "Sobre as Ondas", opus 87 (Glauco Velásquez)
- Pelo Telefone (Donga)
- Prenda Minha (Ernâni Braga)
- Malandro (Marcello Tupynambá)
- Homenagem a Sinhô (Fructuoso Vianna)
- Marvadinho (Francisco Mignone)
- Melancolia (Luiz Eça)
- Choro de Mãe (Wagner Tiso)
Roberto Szidon (pf)
1980年の録音。
O Piano Brasileiro - Século XIX (2枚組CD)
Paulus, 001726
CD 1
- Berceuse, Opus 14 No. 1 (Henrique Oswald)
- Estudo No. 2 (J. Octaviano)
- Choro (Barrozo Netto)
- Corrupio (Francisco Braga)
- Bavardage, Opus 24 No. 4 (Leopoldo Miguéz)
- Tango Brasileiro (Ernani Braga)
- Allegro Appassionato (Alexandry Levy)
- Prelúdio e Fuga em Ré Menor (Paulino Chaves)
- Thème et Variations, Opus 28 (Alberto Nepomuceno)
CD 2
- Introdução e Fuga Sobre a Palavra Independência (Fúrio Franceshini)
- Bluette (Paulo Florence)
- Mazurca (Carlos Gomes)
- Brutto Sogno (Glauco Velasquez)
- Suíte Antiga, Opus 11 (Prélude, Menuet, Air, Rigaudon) (Alberto Nepomuceno)
- Variações Sobre um Tema Original (Barrozo Netto)
- Tango Burlesco (Luiz Levy)
- Hieroglyfo (Luciano Gallet)
- Tango Brasileiro (Antônio Leal de Sá Pereira)
- Impromptu, Opus 19 (Henrique Oswald)
- Danse Nègre, Opus 19 No. 3 (Sílvio Deolindo Fróes)
- Prelúdio No. 4 (Fructuoso Viana)
Belkiss Carneiro de Mendonça (pf)
1987年の録音。
O Piano Carioca
ORPHEUS 01
- Carioca (Ernesto Nazareth)
- Fala, Meu louro (Sinhô)
- Querida por todos (Joaquim Callado)
- Valsa lente (Henrique Oswald)
- Tango brasileiro (Emani Braga)
- Nhô Chico (Luciano Gallet)
- Eponina (Ernesto Nazareth)
- Os lundus da marquesa (Francisco Braga)
- Linguagem do coração (Joaquim Callado)
- Cantiga (Roberto Victorio)
- Gaúcho (Chiquinha Gonzaga)
- Os olhos dela (Chiquinha Gonzaga)
- 2ª suíte brasileira (Oscar Lorenzo Fernândez)
- Remissão dos pecados (Henrique Alves de Mesquita)
- Suíte foral (Heitor Villa-Lobos)
- 2 lições (José Maurício Nunes Garcia)
Marcello Verzoni (pf)
1992年の録音。
Mariinha Fleury: Gravações Históricas
- Il neige (Henrique Oswald)
- Barcarola (Henrique Oswald)
- Tango brasileiro (Alexandre Levy)
- Valsa (Ernani Braga)
- Tango (Ernani Braga)
- Valsa de esquina Nº 5 (Francisco Mignone)
- Romance Opus 71 Nº 1 (Arthur Napoleão)
- Estudo Opus 2 Nº 1 (Alexander Scriabin)
- Arabesque Nº 1 (Claude Debussy)
- Conversa no bosque (Raoul Pugno)
- Valsa Opus 34 Nº 2 (Frederic Chopin)
- Valsa Opus 64 Nº 2 (Frederic Chopin)
- Nocturno Opus 48 Nº 1 (Frederic Chopin)
- Estudo Opus 10 Nº 12 'Revolucionario' (Frederic Chopin)
- Estudo Opus 25 Nº 1 (Frederic Chopin)
- Estudo Opus 25 Nº 11 (Frederic Chopin)
- Fantasia improviso Opus 66 (Frederic Chopin)
- Balada Nº 3 Opus 47 (Frederic Chopin)
Mariinha Fleury (pf)
1979、1989、1998年の録音。エルナーニ・ブラーガのValsaは《Três miniaturas》の第3曲〈Valsa〉、Tangoは《Tango brasileiro》を収録。
Música erudita do Brasil (LP)
Chantecler, CMG-1050
- Paulistanas (Claudio Santoro)
- Sete miniaturas (Fructuoso Vianna)
- Xangô (Ernani Braga)
- Noturno (Paulo Florence)
Fritz Jank (pf)
1971年のリリース。
O Piano de Norte a Sul (LP)
Sociedade Cultural e Artistica Uirapuru, LPU-1012
- Valsa Amazônica No.1 (Arnaldo Rebello)
- Lundú Amazonense (Arnaldo Rebello)
- Cantilena (Jayme Ovalle)
- Tanguinho (João Nunes)
- Prece (Alberto Nepomuceno)
- Lundu da cobra cega (Baptista Siqueira)
- Festa de chuva (Baptista Siqueira)
- Canção de amor (Julio Braga)
- Canto de adormecer (Aloysio de Castro)
- Confissão (Ormy Toledo)
- Plaisanterie (Leopold Miguéz)
- Crê e espera (Ernesto Nazareth)
- Favorito (Ernesto Nazareth)
- Yara (Anacleto de Madeiros)
- Querida por todos (Joaquim Callado)
- Ali-baba (Henrique Alves de Mesquita)
- 4a. seresta (Carlos de Almeida)
- Homenagem a Sinhô (Fructuoso Vianna)
- Murmúrio (Carlos Gomes)
- Xangó (Brasílio Itiberê)
- Casinha pequenina (Arranjo de J. Octaviano)
- Prenda minha (Ernani Braga)
Arnaldo Rebello (pf)
Danças Brasileiras (LP)
Discos Marcus Pereira, MPL 9382
- Corta-Jaca (Frutuoso Viana)
- Maxixando (Francisco Mignone)
- Congada (Francisco Mignone)
- Os Lundus da Marquesa (Francisco Braga)
- Baião (Osvaldo Lacerda)
- Cateretê (César Guerra-Peixe)
- Jongo (Lorenzo Fernandez)
- Tango Brasileiro (Ernani Braga)
- Miudinho (Heitor Villa-Lobos)
- Dança Negra (Camargo Guarnieri)
- Paulistana Nº 2 (Claudio Santoro)
- Capoeira e Coco I (Marlos Nobre)
- Brasileira (Alberto Nepomuceno)
Isabel Mourão (pf)
1978年のリリース。
Ernani Bragaに関する参考文献
- Celina Garcia Delmonaco Tarragò Grovermann. O Cancioneiro Gaúcho de Ernani Braga: um estudo histórico analítico de uma obra composta para o Bicentenário de Porto Alegre em 1940 (Dissertação). Universidade Federal do Rio Grande Do Sul, Instituto de Artes 2011.