Carlos Gomesのピアノ曲リスト
下記のピアノ曲以外にも、カルロス・ゴメス作曲の以下のオペラ〜《城の夜 A noite do castelo》、《グアラニー族 Il Guarany》、《フォスカ Fosca》、《サルヴァトール・ローザ Salvator Rosa》、《マリー・チュードル Maria Tudor》、《奴隷 Lo Schiavo》〜の一部(序曲や名場面)をピアノ独奏またはピアノ連弾に編曲した楽譜が、かつては多数出版されていた。
1856
1856-1858
- Quilombo, Quadrilha brasileira sobre os motivos dos negros キロンボ、黒人達のモチーフによるブラジル風クァドリーリャ(カドリーユ)
- Cayumba カユンバ
- Bananeira バナナの木
- Quingombô キンゴンボ(オクラ)
- Bamboula バンブーラ
- Final 終曲
1857?
1859?
- Inocência, Tema 無邪気、主題
- Variações 変奏曲
- O tronco do ipê イペーの木の幹
- Ouro sôbre azul 青の上の金
1866
1867
- Quadriglia クァドリーリャ(カドリーユ)
- Caxoeira カショエイラ
- Santa Maria サンタ・マリア
- Morro Alto モーホ・アウト(小高い丘)
- Saltinho サルチーニョ
- Mogy Guassú モジー・グアスー
- La stella brasiliana, Valse brillante ブラジルの星、華やかなワルツ
- Piccola polka 小さなポルカ
1868
1880
1888
1891? 1896?
作曲年代不詳
- Anemia, Preludietto アネミア、小前奏曲
- Angelica, Schottisch アンジェリカ、ショッティッシュ
- Avante, Galope brilhante 前へ、華やかなギャロップ
- Bibloquet, Scherzo (Da ridere) ビルボケ(けん玉)、スケルツォ
- Candida, Schottisch カンジダ、ショッティッシュ
- Grande valsa de bravura (Grande valse de bravoure), Op. 3 華やかな大円舞曲、作品3
- Mestizia, Pensiero funebre 悲哀、悲しい考え
- Moreninha, Valsa brilhante モレニーニャ、華やかなワルツ
- Mormorio, Improviso ざわめき、即興曲
- Niny, Polka salon ニニ、サロン風ポルカ
- Sacra bandeira 神聖なる旗
- Spagnoletta, Scherzo 糸巻き、スケルツォ
Carlos Gomesのピアノ曲の解説
1856
- A cayumba, Dança dos negros カユンバ、黒人達の踊り
ト長調、前奏-A-A-B-A'-C-A-B-A'-D-D-A-B-A'-C-A-B-A'形式。左手伴奏は概ね♪♬♪♪のポルカのようなリズムだが、Aが始まる4小節目の楽譜には「シューラのテンポ Tempo de Chula」と記されている(シューラ chula とはポルトガル由来の民族舞踊とその音楽で、ブラジルで発展した)。一方、右手旋律は(全てではないが)ほぼ五音音階で、16分音符の連打も混じったエキゾチックな響きは、それがブラジル黒人の音楽かと言うと?であるが独特の雰囲気である(下記の楽譜)。Cはニ長調になる。Dはハ長調になり、左手和音が16分音符連打で華やかに鳴るのにのって、右手オクターブの旋律が所々シンコペーションになるのが面白い。
A Cayumba (dança dos negros)、4-7小節、Fermata do Brasilより引用1856-1858
- Quilombo, Quadrilha brasileira sobre os motivos dos negros キロンボ、黒人達のモチーフによるブラジル風クァドリーリャ(カドリーユ)
キロンボとは、奴隷制度が存在した16世紀から19世紀にかけてのブラジルにおいて、逃亡した黒人奴隷達が密林などの人里離れた場所に築いた集落のことで、現在のブラジルでも黒人の集落をキロンボと呼ぶことがある。但し、ゴメスのこの組曲に「ブラジルの黒人」特有の音楽はあまり感じられない気がする。第2曲〈バナナの木〉と第4曲〈バンブーラ〉は米国の作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルクのピアノ曲《バナナの木、黒人の歌 Le bananier, Chanson nègre、作品5》(1848-51?) と《バンブーラ、黒人の踊り Bamboula, Danse de nègres、作品2》(1848) それぞれの編曲である。ゴットシャルクのこの2曲はいずれもゴットシャルクの故郷ニューオーリンズに伝わるクレオール(フランス領ルイジアナ時代)の音楽を元にしている(《バナナの木、黒人の歌》はクレオールの民謡《進め、グルナディン En avant Grenadie》が原曲)。おそらくゴメスは黒人音楽のイメージを一部ゴットシャルクのピアノ曲から拝借し、それをヨーロッパ由来の舞曲クァドリーリャ(カドリーユ)に当てはめて、耳当たりの良いサロン風音楽に仕上げた、といった感じの組曲である。
- Cayumba カユンバ
ト長調、A-B-A-C-A-B-A形式。1856年作曲の《A cayumba》を、伴奏の音数を減らすなど簡単に編曲したもの。Cはニ長調になる。- Bananeira バナナの木
ゴットシャルク作曲の《バナナの木、黒人の歌》はハ短調だが、ゴメスのこの曲はホ短調、A-B-A-B形式。ゴットシャルクの曲は冒頭の左手伴奏が低音の野性味溢れる雰囲気なのに対し、ゴメスの曲は上品な舞曲のような感じ(下記の楽譜)。Bはゴットシャルクのは変イ長調とハ短調が混じった不安定な響きなのに対し、ゴメスのは完全なハ長調に収まっている。
Le bananier, Chanson nègre, Op. 5 (L. M. Gottschalk)、1-11小節、Alphonse Leducより引用
Quilombo, Quadrilha brasileira, 2. Bananeira、1-4小節、Fermata do Brasilより引用- Quingombô キンゴンボ(オクラ)
イ短調、A-B-A-C-A形式。6/8拍子の可憐な旋律が奏される。Bの前半はハ長調に、Cの前半はイ長調になる。- Bamboula バンブーラ
バンブーラとはアフリカ由来の太鼓の名前で、この太鼓を叩くリズムにのった踊りもバンブーラと呼ばれ、かつてのサン・ドマング(現在のハイチ共和国)やフランス領ルイジアナの南部などで踊られていた。ゴットシャルク作曲の《バンブーラ、黒人の踊り》は曲の演奏時間約7分で構成は複雑かつ難技巧のピアノ曲だが、ゴメスのこの曲は1分程度の短い曲で、技巧的にも比較的単純である。ニ長調、A-A-B-B-C-A-B形式。ケークウォークのタタンタタンタンのリズムが続く旋律が奏され愉快な雰囲気。Cはト長調になる。- Final 終曲
ト長調、A-A'-B-A-A'形式。スタッカートの旋律が溌剌とした曲。Bはニ長調になる。1857?
- Uma paixão amorosa, Valsa ある愛の情熱、ワルツ
へ短調、前奏-A-A-B-B-C-C-D-D-A形式。オクターブのアルペジオで奏される大げさな前奏に引き続き、コロラトゥーラ・ソプラノが歌う歌曲を思わせる切ない旋律が奏される。Cは変ニ長調、Dは変ロ短調になる。1859?
- Inocência, Tema 無邪気、主題
ハ長調、A-B-C-A'-B'-C'-A形式。Aは祈りのような穏やかな旋律が奏される。Bの旋律は付点混じりで、Cはイ短調になり8分音符の旋律が流れるよう。A'、B'、C'はA、B、Cそれぞれの変奏となっている。- Variações 変奏曲
- O tronco do ipê イペーの木の幹
ハ長調、A-B-A'-コーダの形式。上述の《無邪気 Inocência》のB、Cの部分をそれぞれこの曲のA、Bに更に変奏しており、Bはイ短調になる。- Ouro sôbre azul 青の上の金
ニ長調、A-B-C-コーダの形式。上述の《無邪気 Inocência》のBをこの曲のAに更に変奏しているが、BとCは新たな旋律である。1866
- Lalalayù (Salalayù), Polka caratteristica ラララユ(サララユ)、性格的なポルカ
へ長調、前奏-A-B-B'-C-A'-D-D'-A-B-B'-C-A'形式。サロン風の陽気なポルカ。Cは変ロ長調、DとD'は変ニ長調になる。1867
- Quadriglia クァドリーリャ(カドリーユ)
ゴメスがイタリア・ミラノに在住中の作品。クァドリーリャとは、ヨーロッパで18〜19世紀に流行したカドリーユ Quadrille(フランス語)という歴史的ダンスのイタリア語表記で、19世紀にはブラジルのサロンでも踊られていたらしい。クァドリーリャは五つの部分から成り、形式は以下のように決まっている。1. 〈パンタロン Le pantalon〉〜2. 〈夏 L'été〉〜3. 〈雌鶏 La poule〉〜4. 〈羊飼い La pastourelle〉または〈La Trénis〉〜5. 〈終曲 Finale〉。ゴメスのこの曲もその形式にほぼ合わせた5曲から成るが、各曲の題名はゴメスの故郷サンパウロ州カンピーナスやその近郊にあるファゼンダ(大農園)や町の名前を付けている。うち第1曲から第4曲までの〈カショエイラ〉、〈サンタ・マリア〉、〈モーホ・アウト〉、〈サルチーニョ〉はカンピーナスの大地主Antonio Manoel Teixeiraとその息子Francisco Teixeira Vilelaが所有していたいくつかのファゼンダの名前で、そこでは合わせて三百人以上の黒人奴隷を使ってサトウキビやコーヒーを栽培していた。(下の絵は、フランス生まれでブラジルのカンピーナスに移住した画家・発明家のエルキュール・フローランス Hercule Florence が、1835年頃にカショエイラのサトウキビ農園を描いた水彩画の複製。)ゴメスは父の代からTeixeira家と付き合いがある仲で、この曲はFrancisco Teixeira Vilelaに献呈された。また第5曲の〈モジー・グアスー〉(現在はMogi Guaçuと綴られる)はカンピーナスの北70キロにある町の名前である。各曲の題名に反して実際の音楽にブラジル風味は全くなく、完全なヨーロッパ風の舞曲である。同1867年にゴメスの兄のジョゼ・ペドロ・サンタナ・ゴメス José Pedro Sant'Anna Gomes(彼も音楽家である)により全曲が管弦楽曲に編曲された。
Reprodução de aquarela de Hercule Florence, sem título, (Partida dos Negros para a Roça), sem data. Museu Paulista da Universidade de São Paulo. Música no ar... Cachoeira, Santa Maria, Morro Alto e Saltinho. Teixeira Vilela, Hercule Florence e Carlos Gomes, Campinas, século XIX. Anais do Museu Paulista, São Paulo, v. 24, n. 2, May-Aug. 2016 より引用
- Caxoeira カショエイラ
イ長調、A-B-A-C-A-B-A形式。スタッカートの多い旋律や伴奏が気取った雰囲気。Cはニ長調になる。- Santa Maria サンタ・マリア
ロ短調、A-B-B'-A形式。冒頭の短調は奥ゆかしい雰囲気。BとB'はニ長調になる。- Morro Alto モーホ・アウト(小高い丘)
他の4曲が2/4拍子なのに対し、この曲のみが6/8拍子である。ニ長調、A-B-A'-C-A-B-A'形式。急かすような和音連打の伴奏にのって軽快な旋律が奏される。A'は右手旋律がオクターブになり華やか。Cはロ短調になる。- Saltinho サルチーニョ
ト長調、A-B-B'-A形式。Aはスタッカートが気取った雰囲気で、ハ長調のBとB'は一転してスラーの流れるような旋律が奏される。- Mogy Guassú モジー・グアスー
ト長調、A-B-C-A形式。終曲に相応しい雰囲気の曲。Bはホ短調になる。- La stella brasiliana, Valse brillante ブラジルの星、華やかなワルツ
ブラジル皇帝ペドロ2世の長女イザベルに献呈された。「ブラジルの星」とは彼女を指しているのであろう。変ホ長調、前奏-A-A'-B-B'-C-C'-D-D'-C"-E-E'-F-F'-G-F"-E-E'-C-C'-D"-D"'-C'-A"-A"'-B"-B"'-コーダの形式。新しい旋律や繰り返しが途切れず延々と続き、(聴いていると退屈するが)舞踊会の音楽向けの実用的な曲。- Piccola polka 小さなポルカ
ホ長調、前奏-A-B-C-D-B-C'-A'形式。サロン風の陽気なポルカ。Bはイ長調になる。1868
- Mazurka マズルカ
ゴメス作曲のレヴュー(オペラに似た大衆向けの音楽劇)《月で Nella luna》の劇中音楽の一曲のピアノ用編曲である。イ長調、A-B-A-C-A-B-A'形式。全曲ほぼ右手旋律はスタッカートで、おませな少女のような気取った雰囲気。Bは嬰へ短調、Cはニ長調〜へ長調になる。1880
- A Camões, Hymno triumphal (Reducção para piano a 2 mãos, e para piano a 4 mãos) カモンイスに捧ぐ、凱旋讃歌(ピアノ独奏用編曲およびピアノ連弾用編曲)
1880年、ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイス Luís de Camões (1524?-1580) の没後三百年を記念し、ブラジルでカルロス・ゴメス、レオポルド・ミゲス、アルトゥール・ナポレオンの3人の作曲家がそれぞれ管弦楽曲を作って発表した。ゴメスの作曲した《カモンイスに捧ぐ、凱旋讃歌》は独唱、混声合唱、管弦楽、バンダ(メインの管弦楽とは別に配置される小さな管弦楽)から成る大編成で、1880年6月にブラジルで初演されたが、間もなくピアノ独奏用およびピアノ連弾用に編曲された楽譜がそれぞれ出版された。但しこの編曲がゴメス自身の筆によるものか、他人による編曲かは不明である。変ロ長調、前奏-A-B-A'-コーダの形式。トランペットの3連符のファンファーレのような前奏に引き続き、堂々とした旋律が分厚い和音を伴って奏される。Bの前半は変ホ長調で落ち着いた旋律が現れ、後半は変ロ長調になり中音域で旋律が繰り返される。1888
- L'oriuolo, Galop 時計、ギャロップ
正確にはピアノ独奏曲ではなく、ピアノとカンパネッリ campanelli(グロッケンシュピール)またはシストロ sistro(音程のある鐘のような楽器)のための曲である。イ長調、前奏-A-B-A-B-A'-コーダの形式。ピアノの右手高音に♪♬♪♬が続く軽快な旋律が奏され、その1オクターブ上で8分音符のみを♪ζ♪ζとなぞるカンパネッリまたはシストロの音色は時計が秒針を刻む音のよう。Bはピアノソロで変ニ長調になり、テンポは同じながら穏やかな旋律が現れる。コーダでは♪♬♪♬の旋律がピアノの左手で奏され、右手高音とカンパネッリまたはシストロはラ音を♪♪♪♪と連打する。1891? 1896?
- Marcha nupcial 結婚行進曲
ピアノ独奏版、ピアノ連弾版、吹奏楽版の3種類の楽譜が残されている。Maria Dolores de Albuquerque Meloという女性の結婚式のために作曲され、1896年2月1日のリオデジャネイロでの結婚式で(おそらく吹奏楽版が)初演された。ただこの頃ゴメスはポルトガルに居て、ブラジルに帰国したのは同年の5月であり、この曲の作曲は1896年以前の可能性が高い。変ロ長調、A-B-C-B'-A'-コーダの形式。3連符混じりの豪華絢爛な雰囲気の行進曲だ。Bは変ホ長調、Cは概ねニ長調になる。作曲年代不詳
- Anemia, Preludietto アネミア、小前奏曲
ト長調、A-B形式。牧歌的な雰囲気で、穏やかな旋律が即興のように奏される。- Angelica, Schottisch アンジェリカ、ショッティッシュ
ニ長調、前奏-A-A-B-A'-C-D-A-B-A'形式。陽気な雰囲気の曲。Aの旋律は三度重音またはオクターブで煌びやか。Bはイ長調になる。Cはロ短調になり、時折両手ともオクターブになる。- Avante, Galope brilhante 前へ、華やかなギャロップ
へ長調、前奏-A-B-C-D-E-A'形式。華やかな社交パーティーの様子を描いたような雰囲気の曲。Bはへ短調、Cは変イ長調、Dは変ニ長調、Eはへ短調になる。- Bibloquet, Scherzo (Da ridere) ビルボケ(けん玉)、スケルツォ
わずか21小節の曲。ト長調。重音のスタッカートが3連符で上昇しては、少しづつ下がり、また上昇して終わる。- Candida, Schottisch カンジダ、ショッティッシュ
ゴメスの知人である医師のTheodoro Langgaardに献呈されており、カンジダ症を起こしうる真菌の一群である「カンジダ」が曲名なのかな?。ニ長調、前奏-A-B-A-C-D-A-B-A形式。上品ながらも陽気な雰囲気の曲。Bはイ長調、Cの前半はロ短調になる。- Grande valsa de bravura (Grande valse de bravoure), Op. 3 華やかな大円舞曲、作品3
変ニ長調、前奏-A-A-B-C-D-E-F-F'-G-H-H'-E'-F-F'-G-H-H"-I-A-B'-C'-D'-コーダの形式。1867年作曲の《ブラジルの星、華やかなワルツ》と同様、舞踊会の音楽向けのような雰囲気で、ワルツの旋律が次々と途切れずに現れる曲。Bは変ロ短調、Cは変イ長調、Eは変ロ短調、FとF'は変ホ長調、Gは変イ長調、HとH'は変ニ長調、Iは前奏の変形。コーダは旋律が高音オクターブの豪華な響きで奏され、大団円で終わる。- Moreninha, Valsa brilhante モレニーニャ、華やかなワルツ
「小麦色」を意味するモレーノ moreno が転じて女性形 morena になると、ブラジルでは「小麦色の娘」とか「田舎娘」の意味になり、その指小辞がモレニーニャである。変ニ長調、前奏-A-A-B-A'-C-C-D-A-B-A形式。大仰な前奏に引き続き。お転婆娘を描いたようなワルツが軽快に奏される。Bは変イ長調になる。Cは変ト長調になって三度重音の穏やかな旋律がスラーで奏され、少女の可憐な一面を描いているのかな。- Mormorio, Improviso ざわめき、即興曲
変イ長調、A-A'-A-A"-コーダの形式。ゴメスのピアノ曲の中で最も美しい曲に思います。木々のざわめきか水のざわめきのような両手16分音符トリルにのって、優しく歌うような息の長い旋律が奏される(下記の楽譜)。A'の後半は変ホ長調になる。
Mormorio, Improviso、1-5小節、O Piano Brazileiro de Carlos Gomes, FUNARTEより引用- Niny, Polka salon ニニ、サロン風ポルカ
変ニ長調、A-B-A'-C-D-C'-A-B-A'-C-D-C'-コーダの形式。16分音符スタッカート混じりの跳ねるような旋律が溌剌としている。CとC'は変イ長調になり、オクターブの派手な旋律がどんちゃん騒ぎのよう。- Sacra bandeira 神聖なる旗
変ロ長調。18小節の短い曲で、勇壮な曲。- Spagnoletta, Scherzo 糸巻き、スケルツォ
イ長調。3拍子4分音符のスタッカートの伴奏(スペインのホタのリズムにも聴こえる)にのって、くるくる回るような旋律が奏される。