Julio Ituarteのページ

 まずはともあれ陽気な "Ecos de México" を聴いて下さい

Julio Ituarteについて

 Julio Ituarte(フリオ・イトゥアルテ)は1845年5月15日、メキシコシティに生まれた。子供の頃よりピアノを習った彼は、当時メキシコで有名な音楽家であるトーマス・レオンにピアノを、モレシオ・モラレスに和声と対位法を師事した。イトゥアルテは14歳にしてコンサートを開いている。その後はピアニスト・作曲家として活躍し、メキシコ国内に加え1860年代にはキューバでも演奏会を行った。また1868年から1885年までと、1897年から1905年までは国立音楽院のピアノ科主任教授を務め、リカルド・カストロやフェリーペ・ビジャヌエバを教えた。1905年5月15日(または9月15日)、メキシコシティで死去。

 イトゥアルテの作品では、まず3本のサルスエラ - "El último pensamiento de Weber"(1869年初演)、"Gustos y sustos"(1887年初演)、"Gato por liebre" を作曲。その他宗教曲、合唱曲、十数曲の歌曲を作っている。彼の作品はピアノ曲が圧倒的に多く、作品数の多さやその質の高さからも「メキシコ・ロマン主義」を代表する作曲家の一人だが、今は唯一 "Ecos de México" が彼の代表作として知られている。また当時は録音技術もなく、オーケストラの生演奏を聴く機会が少なかったため、交響曲やオペラをピアノ編曲した楽譜がよく売れていた。イトゥアルテも数々のオペラやサルスエラの名場面をピアノ曲に編曲していて、結構ヴィルトゥオーゾ風の難技巧のピアノ曲が多い(しばしば彼はJules Ettonartというペンネームを使った)。

 

Julio Ituarteのピアノ曲リスト

オリジナル曲(*の曲は、メロペヤと呼ばれる台詞付きのピアノ曲)

オペラやオペレッタ、サルスエラなどのピアノ編曲

 

Julio Ituarteのピアノ曲の解説

 

Julio Ituarteのピアノ曲楽譜

Universidad Nacional Autónoma de México

  • La música de México, III. Antología, 2. Periodo de la independencia a la revolución
    • Ecos de México

斜字は絶版と思われる楽譜

Julio Ituarteのピアノ曲CD

星の数は、は是非お薦めのCD、 は興味を持たれた人にはお薦めのCD、 はどうしてもという人にお薦めのCDです。

Latin-American Recital, Vol. 1 Mexico
Piano21, P21 002

Cyprien Katsaris (pf)

 1996年の録音。メキシコの作曲家が13人登場。19世紀から20世紀初頭に活躍した作曲家が主で、(ChávezだのGalindoだのSantosだのの難しい作曲家がいないところが私好みの)親しみやすい作品ばかりで聴いていて楽しい。カツァリスの演奏だけにテクニックは申し分なく、Ecos de Méxicoなど楽譜に無いオクターブ下の音をバンバン加えたりと、ホロビッツかルービンシュタインか、という派手な演奏。

 

ECOS DE MÉXICO - Música para piano del siglo XIX
Clásicos Mexicanos, SDX 27106

  • Segunda Rêverie, Op. 28 (Guadalupe Olmedo)
  • Villa de Guadalupe, Galop de Ferro Carril (Luis Hahn)
  • Canto de la huilota (Aniceto Ortega)
  • El Guarany (Melesio Morales)
  • Sofía (Tomas León)
  • Ecos de México (Julio Ituarte)
  • Airam (Ernesto Elorduy)
  • Tardes de otoño (Ernesto Elorduy)
  • Tercera mazurca, Op. 27 (Felipe Villanueva)
  • Berceuse, Op. 26/2 (Ricardo Castro)
  • Valse Caprice (Sobre la Olas) (José Rolón / Juventido Rosas)

Silvia Navarrete (pf)

 1997年の録音。

 

Aires Mexicanos música para piano del siglo XIX
Sanborn Hermanos

  • Aires Nacionales Mexicanos (Ricardo Castro)
  • Manuelita (Melesio Morales)
  • Marcha Zaragoza (Aniceto Ortega)
  • Vals brillante (Aniceto Ortega)
  • Mírame mis ojos (Melesio Morales)
  • Ildegonda (Guadalupe Olmedo)
  • Berceuse de l'enfant Jésus (Gustavo E. Campa)
  • Flores de Mayo (Tomás León)
  • Ella (Ernesto Elorduy)
  • Corazón (Ernesto Elorduy)
  • Rompe-pianos (Julio Ituarte)

Silvia Navarrete (pf)

 2004年の録音。

 

Julio Ituarteに関する参考文献