Alfonso Lengについて

 アルフォンソ・レング・アイグス Alfonso Leng Haygus 1884年2月11日、チリの首都サンティアゴで生まれた。

 歯科医の免許を1909年に取った彼は、歯科医としても有名で、1945年にはチリ大学歯学部の初代学部長も務めたとのこと。歯学に関する論文を多数発表し、米国歯学アカデミー会員にも選ばれるなど国内外で活躍した。

 作曲の方は殆ど独学だが、1905年にはチリ国立音楽院で一時、エンリケ・ソロに師事した。1910年には芸術家グループ「十人組 el Grupo de los Diez」のメンバーとなっている。1957年には芸術国家賞を得ている。

 1974年11月7日、サンティアゴで死去。

 アルフォンソ・レングの代表作は、交響詩《アルシノの死 La muerte de Alsino》(1920-21)、《ピアノと管弦楽のための幻想曲 Fantasía para piano y orquesta》(1936)、ピアノ五重奏曲《アンダンテ Andante》(1924) など。また合唱曲、歌曲なども作っている。彼のピアノ曲は別にリストした通りだが、初期の《ドローラス Doloras》や《10の前奏曲集 Diez preludios》はロマン派~印象派の響きだが、後期のピアノソナタなどは無調主義に傾いていくのが聴き取れる。

 

Alfonso Lengのページへ戻る