Ernesto Nazarethのページ
このサイトを見にこられた方は「ナザレなんて楽譜もCDもたくさん出てるし、もう知ってるよ~」、という人が少なからずいらっしゃると思います。しかしこのサイトで初めて中南米のピアノ音楽に興味を持たれた方、「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を知らずしてブラジル音楽は語れません。南国ののどかな風光と、アフリカの野性的なエネルギーと、ロマンティシズムが渾然と混じり、甘美で、ちょっぴり切ない独特の音楽が聞こえてきます。ナザレのピアノ曲には難しい作曲技法は出てこないし、全ての作品が僅か数分の小曲なので、ついつい腰を据えて聴こうという気合が入らないです。しかし私事ですが、こんなマニアックなサイトを作ろうとする位に中南米のピアノ曲を聴きまくった末に、ふだん何気なく口ずさんで鼻歌を歌っているのは結局、分かりやすく親しみやすいナザレのメロディーです。何はともあれナザレの曲を聴いて下さい、弾いて下さい。有名な曲だけではなく、220曲余もあるナザレの作品の中から貴方だけのお気に入りの1曲が必ずや見つかると思いますよ。
- Ernesto Nazarethについて
- Ernesto Nazarethのピアノ曲リストとその解説
- Ernesto Nazarethのピアノ曲楽譜
- Ernesto Nazarethのピアノ曲CD・LP
- Ernesto Nazarethに関する参考文献
- CD-ROM Ernesto Nazareth, Rei do Choro. LN Comunicação 1997.
表示もナレーションも全部ポルトガル語のみながら、このCD-ROMは面白い!。ナザレの時代の豊富な写真を見ながら、ナザレの生涯を辿ることができる。ナザレの音源も多数で、音楽だけでも普通の音楽CD1枚分以上あり。いくつかの動画もあり、ミニョーネがナザレの演奏について(ちょっとだけど自分でピアノを弾きながら)解説する所はとても興味深い。その中でミニョーネはこう述べている。「私は1917年頃にEduardo Soutoの楽譜店でナザレに会ったことがある。ナザレは自作曲を決して急がず、カンタービレで弾いていた。彼はこう言っていたよ、『私の作品はあちこちでメチャメチャに弾かれている。みんな速く弾きすぎだ。特に "Apanhei-te, Cavaquinho" は酷いことになっている。あの曲はゆっくりと、左手はカヴァキーニョを思い浮かべてアルペジオで弾くもんだ』と。」- Cacá Machado. O enigma do homem célebre : Ambição e vocação de Ernesto Nazareth. Instituto Moreira Salles 2007.
- Ernesto Nazareth-150 anos
去る2013年のナザレ生誕150周年を記念して作られたHP。ブラジルのピアニストAlexandre Dias氏の長年の調査・研究よるナザレの全作品の解説が記され、また2000以上の録音がストリーミングで聴ける。