アルゼンチン鉄道旅行第一回(2018年11月21日〜11月29日)


   アルゼンチン鉄道路線図(2018年11月時点)

  • 11月23日
    • カクイ→ロス・アモーレスに乗車
  • 11月24日〜11月25日
    • ロス・アモーレス→カクイに乗車
    • サエンス・ペーニャ―チョロティスに往復乗車

 

 アルゼンチンと言えば、「南米のパリ」と称される首都ブエノスアイレスを中心に、北東部にはイグアスの滝、西にはアンデス山脈が聳え、南部パタゴニア地方には森と湖に氷河もあり、観光地にこと欠かない国である。その中でアルゼンチン北部にあるチャコ州はこれと言った観光資源もなく、夏は高温多湿、冬は乾燥する厳しい自然環境で、痩せた土壌のサバンナが広がり、産業も乏しく、アルゼンチンの23州の中でも一人当たりの域内総生産 Gross Regional Product(2008年)は最低で、国際連合開発計画が発表する人間開発指数 Human Development Index(2011年)も国内最低である1)。そんな、観光客も殆ど訪れない辺境の地を、中長距離の旅客列車が激減してしまったアルゼンチンでは珍しい地方ローカル列車が、2路線をそれぞれ片道約6時間かけて1日1往復細々と走っている。国内外を問わず「観光客のあまり居ない地元密着の地方ローカル線」が大好きな私としては、アルゼンチンの鉄道でまず一番に乗りたい路線である。(文章中の為替レートは乗車当時のものです。)

2018年11月23日:カクイ→ロス・アモーレスに乗車

 11月23日金曜日午前8時過ぎ、ブエノスアイレスから搭乗した飛行機はチャコ州東部の州都レシステンシアの空港に着陸した。レシステンシア郊外にあるカクイから南西にロス・アモーレスまでの143kmおよび、チャコ州中央部のプレシデンテ・ロケ・サエンス・ペーニャ(以下サエンス・ペーニャと略)から南西にチョロティスまでの188kmにそれぞれ毎日1往復の旅客列車があることは、アルゼンチン国鉄のウェブサイトの時刻表に記されている。しかしこのサイト、前もってのダイヤ変更や工事に伴う運休などは記されていても、アルゼンチンでは頻繁に起こる脱線事故とか車両故障に伴う突発的な運休については何日経っても記されず、特にチャコ州のローカル線の運行状況など、結局は現地へ行って見ないと分からない。とにもかくにも、まずはカクイ駅にタクシーで向かう。カクイ駅はレシステンシアの中心街から北西に7kmほど離れた町外れにあった。列車の発車時刻13時46分まではまだ5時間もあるので駅構内はひっそりとしていたが、切符売場には時刻表が貼ってある。駅員もいて、列車は普段通り運転予定とのことで、ロス・アモーレスまでの切符を37アルゼンチン・ペソ(110円)で無事購入して一安心。現地の物価を考慮しても安い運賃だが、インフレの激しいアルゼンチンのこと、カクイからロス・アモーレスまでの運賃は2018年8月までは16ペソだったのが、9月に21ペソに、10月に28ペソに、そして11月から37ペソとどんどん値上がりしている。乗車時間が約6時間になるので「座席を確保するには何時に駅に来ていたらいいか?」と尋ねると、何でそんなことを聞くんだといった顔で「発車時間までに来ればいい」との返事。買った切符をよく見ると、こんなローカル列車にもかかわらず「座席1番(Asiento 1)」と座席指定になっている。どうも私は今日の列車の切符購入の一番乗りのようだ。


 カクイ駅と、カクイ→ロス・アモーレスの乗車券
 Estación Cacuí y Pasaje de Cacuí a Los Amores

 一旦レシステンシアの中心街に戻る。レシステンシア市は人口29万。変哲もない地方都市で、街中を歩いてもこれと言った見どころもなかったが、「彫刻の街」として知られているらしく大きな通りのあちこちに彫刻が置いてあった。中心街の広場から20分ほど歩くと、レシステンシアの鉄道駅がある。かつてはロス・アモーレス行き列車はここが始発で、また2017年3月までは近郊列車がパラナ川近くのプエルト・ビエラスからレシステンシア、カクイを経てプエルト・ティロルという所までの23kmを1日約10往復走っていたが、現在は当駅に旅客列車はなく不定期の貨物列車のみとなっている。ホームに停車してたのは長編成のコンテナ車のみだったが、駅舎は寂れながらも風格のある建物で、駅舎内には覆いで閉じられた切符売場窓口が4つあって、1992年頃まではここから約1300km離れたブエノスアイレスへ行く長距離夜行列車があった時代を偲ばせる。


 レシステンシア駅
 Estación Resistencia

 13時前にカクイ駅に戻る。列車を待つ乗客も集まっている。このようなローカル線に乗りに来る東洋人など珍しいのだろう。作業着の鉄道員が何人も私の所に来ては「どこまで乗って行くんだ?」と聞いてくる。列車の終点のロス・アモーレスは外国人など滅多に訪れそうにない小さな村であり、旅の目的を正直に話さないと却って怪しまれるかなと考え、自分はローカル線に乗るのが好きなことから、終点のロス・アモーレスではそのまま折り返し列車で戻って来ることまで白状する。鉄道員たちは私を疑う様子もなく笑顔で会話してくれて何となく安心。最後に「アルゼンチンは好きかい?」と聞かれる。「勿論好きだよ、だから地球の裏側の日本からわざわざ来たんだよ」と返事する。13時41分、2両編成の気動車が入線して来た。この気動車はブラジル製のエンジンなどを用いて、アルゼンチンのマテルフェル社で生産された車両で、2017年から当路線で運用されている。


 カクイ駅に入線するロス・アモーレス行き気動車
 Dupla de coche motor Materfer que circula Cacuí - Los Amores

 車内は集団見合型の簡素な固定式クロスシートで1両の座席定員は64人。指定された1番の座席に坐る。8割くらいの座席が埋まり、13時51分にカクイを出発した。


 ロス・アモーレス行き列車車内
 Interior del coche motor

 予想はしていたが、列車はユッサユッサと船に乗っているような横揺れをしながら走る。このロス・アモーレスへの路線は貨物列車は廃止されており、1日1往復のこの旅客列車が全てである。今日は雨が降ったり止んだりの天気なこともあって、車窓に広がる草原のあちこちが沼地と化していて、高さ1mくらいの築堤の上に敷かれた線路を列車は走る。


 ヘネラル・オブリガード付近の車窓
 Paisaje cercano a General Obligado

 ときどき牧場の柵が続いて牛や馬が見えるが人家は殆どなく、平行する道路もなく人影もない草原や沼地を進む。14時34分にフォルティン・カルドーソに停車、15時11分にヘネラル・オブリガードに停車、いずれも駅周囲には1〜2件の農家とぬかるんだ泥道があるだけだが、数人の乗客が下りる。この列車の沿線の村々に通じる道路の殆どは未舗装であり、夏の雨期になると水捌けの悪い低地はしばしば洪水となり、道路は泥で埋まり、「トラクターしか走れない」状態になって救急車でさえ来れなくなるとのこと。その中で鉄道だけはダイヤ上365日運行となっており、たまに突然の運休があるものの、地元の人々にとっては正に命綱であろう。ヘネラル・オブリガードを出たあたりから土砂降りの雨が降って来た。車内は暑いが、雨が吹き込まないように窓を閉めると更に蒸し暑くなり、窓は曇り、蒸し風呂状態の中を列車は横揺れしながら走り続ける。ここチャコ州東部の夏はしばしば35度以上になるが、いっぽう昼夜の寒暖差は大きく冬の夜はしばしば6度以下になる。にもかかわらず、この気動車には冷房はおろか暖房設備もない。雨は1時間弱で止んだ。列車のトイレはどこかな〜と2両編成の車内を行ったり来たりするがどこにもない。約6時間も走る列車なのにトイレが無いなんて、と思案していると16時8分、コテ・ライに到着。カクイを出発して初めての町らしい所で、降りる客も多い。近くに座っていた客が私の様子で察してくれたのか、駅舎の斜め後ろを指差して「あそこにトイレがあるよ」と親切に教えてくれた。列車を降り、ぬかるみを30mくらい歩いた所に小屋があって、そこがトイレであった。


 コテ・ライ駅
 Estación Cote Lai

 16時16分にコテ・ライを発車。


 チャラダイ付近の車窓
 Paisaje cercano a Charadai

 17時19分、チャラダイ着。駅ごとに乗客は減っていき、チャラダイを出発した時には1両に10人位となっていた。


 チャラダイ駅
 Estación Charadai

 雲の隙間から薄日が射してきた。沿線は起伏のない草原が延々と続き、草に埋もれた直線の線路を列車は40km/hくらいで走り続ける。18時18分、ラ・サバナ着。1日1往復のこの路線では途中駅での列車交換は現在全くないが、いくつかの駅には行違線があり、ブエノスアイレス行きの長距離列車が通っていた往時をわずかに偲ばせる。ラ・サバナ駅の行違線の横には赤錆びて朽ちかけた客車が放置されてあった。


 ラ・サバナ駅
 Estación La Sabana

 わずか数人となった客を乗せて列車は夕闇が迫る草原を南へ走り、ラ・ビクーニャの先でチャコ州からサンタフェ州に入り、19時32分、終点のロス・アモーレスに到着。ここから先は廃線となっている。


 薄暮の終点ロス・アモーレス駅
 Estación final Los Amores

 折り返しの発車までは約5時間もある。ロス・アモーレス村の面積は3085km2と東京都より広いが、人口は2010年国勢調査で1329人。駅周囲はポツンポツンと家が立ち並ぶ集落で、ちょっと辺りを散歩しようと駅前に出るが、舗装されていない道路は泥でぬかるみ、日は暮れて足元もよく見えず、足を取られそうで早々に駅に戻る。ここから一番近い舗装道路の国道は約70kmも離れており、陸の孤島に来てしまった感じだ。夜間の駅で折り返し列車を長時間待つことを私は想定して、夜でも寒くならない初夏の時期を選んで来ている。今晩は風もなく生暖かく、人気のなくなった駅のホームに腰掛けてボーッとしていると、列車が着いた時から辺りをうろうろ散歩していた一人の初老の男性が近づいてきて声をかけて来た。私が、列車の折り返しまですることもなくここで待っているんだと話をすると、「ついて来い」と言われる。駅のすぐそばに彼の小さな家があり、列車の発車時間まで家の中で過ごすように勧められる。好意に甘え、しばらくの間だけでもとお邪魔する。居間兼台所兼寝床が一部屋の簡素な家だが、大画面のテレビがあって衛星放送の映画が見られる。マテ茶をご馳走になり、近くの食堂からエンパナーダ(肉や野菜の具入りの揚げパン)を出前してもらう。聞くと彼は一人暮らしで、妻とは死別し、二人の娘はブエノスアイレスに住んでいると。私のスペイン語力では長々とした会話はできないのだが彼は一向に構わず、ロス・アモーレス村では子どもが成長しても殆ど仕事がないので人口が減り続けていることから、最近のアルゼンチンの政治情勢のことまで一方的に話し続けていた。22時頃に私が「もう寝る時間でしょうから、私は駅で待つのでおいとまする」と言うも、「明日は土曜で休みだから大丈夫、まだ居なさい」と、結局0時近くまで居座ってしまった。私はエンパナーダ代100ペソ(300円)を払っただけで、すっかりお世話になってしまった。


 夜中0時のロス・アモーレス駅
 Estación Los Amores a medianoche

11月24日〜11月25日:ロス・アモーレス→カクイに乗車、およびサエンス・ペーニャ―チョロティスに往復乗車

 折り返し列車は数人の客を乗せて0時54分にロス・アモーレスを出発。運転士も車掌も来た時とは別人で、彼らはロス・アモーレスで丸一日休憩する勤務シフトのようだ。折り返しは深夜の運転で、利用に便利な時間帯とはとても思えないダイヤだが、たった1編成の気動車で365日運用しており、車庫のあるカクイでの車両点検のための十分な時間を考えるとこうせざるを得ないのであろう。深夜3時のチャラダイでも、4時のコテ・ライでも乗車客は結構あり、ほぼ満席となって7時1分にカクイに到着。駅前には何台ものタクシーが客待ちをしていた。

 11月24日土曜日、8時発のバスでレシステンシアから、約160km北西にあるサエンス・ ペーニャに向かう。バスは一直線の国道を走り、11時頃にサエンス・ペーニャのバスターミナルに到着。早速タクシーで駅に向かう。ここからチョロティスへの路線は、ロス・アモーレスへの路線に増して運行が不安定で、1日1往復しかない列車なのに(1日1往復だから車が油断するとも言えるが)踏切での自動車との衝突事故がここ数年だけでも2014年9月、2016年9月、2017年3月に発生していて、その度に線路も、数少ない貴重な車両も破損してしばらく運休となってしまう(2016年の事故後は40日間の運休となった)。おまけにたった1編成の気動車でやりくりしているので、車両故障が原因で2017年7月25日から8月31日までの長期間を運休していたこともある。ロス・アモーレスへの路線に比べてチョロティスへの路線は比較的住民の多い町や村を通るためか、2017年1年間の鉄道利用者総数は前者が76597人に対して後者は101714人であったが2)、使っている車両は全く同じ2両編成の気動車なので、混雑のために途中駅で乗客積み残しになることもあると。2015年1月にはチョロティス行き列車が途中のアビア・テライ駅で混雑のため約30名の乗客を積み残したまま発車したとの新聞報道がある3)。ともあれ、こういった知られざる鉄道に乗るために駅を訪れる瞬間は緊張する。


 サエンス・ペーニャ駅 灰色の古い給水塔の右奥の車庫に、これから乗車する気動車が留置されている
 Estación Sáenz Peña

 切符売場はまだ閉まっていたが、ホーム側から切符売場にいた職員に声をかけると、列車は時刻表通りの予定で、切符は14時から売るとの返事。ひとまず安心し、市の中心街へ行って昼食をとり、駅の裏手にある鉄道博物館を見学する。博物館には私の他には訪問者はおらず、古い客車と気動車が数両だけ置いてあると言うか放置されているような感じだが、管理人らしき夫婦が暇そうにマテ茶を飲んでいて、声をかけると小さな展示室の鍵を開けてくれた。展示室にはチャコ州の鉄道が旧アルゼンチン国鉄ベルグラーノ将軍鉄道であった時代の写真パネルが貼ってあった。


 サエンス・ペーニャ駅の裏にある鉄道博物館
 Museo Ferroviario Municipal Gral. Manuel Belgrano en Sáenz Peña

 14時になり切符売場の窓口が開き、チョロティスまでの切符を37ペソ(110円)で難なく購入。乗車券は座席指定のない自由席で、心配してた混雑も本日の列車はさほどなく、2両編成の気動車は8割程の乗客を乗せて14時52分にサエンス・ペーニャを出発した。

 市街地を出ると、低木を交えた草原の中を北西に向かって列車は一直線に進む。アビア・テライまでの31kmの区間は線路に並行して国道16号線があり、舗装された道路を車が100km/hで走っているが、列車の方は激しく横揺れしながら30-40km/hくらいで走っていて、脱線しないかヒヤヒヤするような揺れ方だ。実際、アルゼンチンでは軌道の老朽化や保守不良のためと思われる列車脱線事故が多く、事故の大半が貨物列車のためあまり報じられていないが年間数十件は発生しているようである。15時53分、アビア・テライに到着、30分ほど停車(アビア・テライとは先住民の言語で「大きな山林・原野」という意味)。


 アビア・テライ駅
 Estación Avia Terai

 ここから列車の進行方向は南西に変わる。軌道は真新しいPC枕木となり、列車の揺れも減って80km/hくらいで快調に走る。旅客列車はチョロティス止まりだが、線路は更にその先のサンタフェ、ロサリオ方面へ通じており貨物列車が運行されている。アルゼンチン北西部のサルタ州からここチャコ州、サンタフェ州を通って、パラナ川沿岸にあって大型船が入港可能なロサリオまでの区間はアルゼンチン北部の物流の要として、一部で線路の改良工事が行われているのである。16時48分にカンポ・ラルゴ着、17時23分にコルスエラ着、17時49分にラス・ブレーニャス着と、いずれも草原の中から忽然と碁盤目状の道路の町が現れる。


 ラス・ブレーニャス付近 この辺りの軌道は真新しいPC枕木
 Paisaje cercano a Las Breñas

 やがて車窓には広大な綿花畑やヒマワリ畑が現れ、この一帯では農業も行われているよう。


 チャラータ付近の車窓
 Paisaje cercano a Charata

 18時15分にチャラータに到着、ここで下りる客も多く車内は空いてきた。18時38分、ヘネラル・ピネド着、途中駅で(廃車ではない)貨車が行違線に留置されていたのはアビア・テライとここだけであった。


 ヘネラル・ピネド駅(翌朝の折り返し列車を撮影)
 Estación General Pinedo

ここから再び、枕木も見えず草むらに埋もれかかった古い線路となり、次のイティン駅までの20kmに43分もかかる。


 イティン駅
 Estación Itin

 19時56分、エルモーソ・カンポ着。ここで数人の乗客が降りてしまうと、ついに客は私一人になってしまった。車掌が、ここで20分停車すること、また駅を出た先の雑貨屋で食べ物を売ってることを教えてくれる。パンと菓子を買い、駅に戻って発車時刻を待つ車掌たちと話し込む。この列車の乗務員は運転士、列車の整備士、車掌の3人で、やはり彼らはチョロティスに着いた後は、30時間後(翌々日)の折り返し列車の乗務になるとのこと。「日本の鉄道はこことは違って、速くて良い設備なんだろう」と聞かれ、「いやいや、路線によりけりだ。日本は地方の過疎化の影響でローカル線の利用客は減り、老朽化した線路の補修もままならない所もあるし、廃止されそうになっている線がいくつもある」と答える。「アルゼンチンは好きかい?」とまた聞かれる。「勿論だよ claro, sí!」と答えると彼らの顔がほころぶ。


 エルモーソ・カンポ駅と、乗客が私だけの車内
 Estación Hermoso Campo y interior del coche motor

 エルモーソ・カンポを出た頃にはすっかり日は暮れ、暗闇の中を列車は乗務員と私だけを乗せて走り、21時32分、時刻表より4分早く終点チョロティスに着いた。チョロティス村の人口は2010年時点で941人。地図を見ると駅周辺でさえ家々は疎らな集落で、駅前に出てみたが、草地と泥道の先は灯りが僅かにポツンポツンと見えるだけで、村の様子を窺い知ることはできなかった。


 チョロティス駅
 Estación Chorotis

1) Informe Nacional sobre Desarrollo Humano 2017. Información para el desarrollo sostenible: Argentina y la Agenda 2030. Programa de las Naciones Unidas para el Desarrollo (国際連合開発計画) 2017.

2) Informe Estadístico Anual 2017 – Red Ferroviaria de Pasajeros Regionales, de Larga Distancia. Comisión Nacional de Regulación del Transporte (アルゼンチン国家運輸調整委員会).

3) Diario Norte 電子版 (https://www.diarionorte.com), 27 de enero, 2015 - Avia Terai: el tren deja 30 pasajeros al día sin poder viajar. Editorial Chaco S.A.

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