Rubén M. Camposのページ
ルベン・カンポスのページと言っても、彼のオリジナルの作品は殆どなく、下記のピアノ曲リストとその解説で紹介した作品はほとんどがメキシコ民謡のピアノ用編曲です。しかし、その百数十曲の編曲が(それほど技巧的に凝ったわけではないのですが)暖かいハーモニーに満ちた素敵な編曲なのです。どの曲も中級者向けのピアノの発表会に使ってもおかしくない位の、メキシコ情緒たっぷりのいい雰囲気で、90年前に出版された彼の古い楽譜集が未だ古本屋の中で埋もれているのは勿体ないです!。
- Rubén M. Camposについて
ルベン・マルコス・カンポス Rubén Marcos Campos は1871年4月25日、グアナファト州レオンに生まれた(1876年生まれとする資料もあり)。1890年頃に首都メキシコシティに出て新聞記者として働くと共に、ピアノや作曲を学んだ。しかし自分で「才能がない」と言って音楽家は目指さなかった。その後は詩人・作家・音楽学者として活動し、国立美術学校や国立音楽院で教鞭をとった。1902年から1911年までGustavo E. Campaと共に雑誌『音楽新聞 Gaceta Musical』の編集を、1919年から1920年までマヌエル・ポンセと共に『メキシコ音楽雑誌 Revista Musical de México』の編集を行った。1920年よりはイタリア・ミラノでメキシコ領事を勤めた。帰国してからは、『フォルクローレとメキシコ音楽:1525-1925年のメキシコの音楽文化に関する研究 El folklore y la música mexicana: Investigación acerca de la cultura musical en México (1525-1925)』(1928)、『メキシコのフォルクローレ文学 El folklore literario de México』(1929)、『都市のフォルクローレ音楽:踊りと歌のためのメキシコ音楽に関する研究 El folklore musical de las ciudades: Investigación acerca de la música mexicana para bailar y cantar』(1930) といった彼の代表作となる本を著した。晩年は記者や作家としての仕事も減り、世間からも忘れられ、貧困となり、1945年6月7(または8)日にメキシコシティにて亡くなった。
- Rubén M. Camposのピアノ曲リストとその解説
- Rubén M. Camposのピアノ曲楽譜
- Rubén M. Camposのピアノ曲CD・DVD