Juventino Rosasのピアノ曲リスト
1888以前
- Dos pensamientos, Vals 2つの考え、ワルツ
- Lejos de tí, Mazurka, Op. 2 君から離れて、マズルカ、作品2
- Acuérdate, Mazurka 忘れないで、マズルカ
1888
- Lazos de amor, Schottish 愛のきずな、ショッテイッシュ
- Sobre las olas, Vals 波涛を越えて、ワルツ
- El sueño de las flores, Schottish, Op. 6 花の夢、ショッティッシュ、作品6
- Tres danzas 3つの舞曲
- A lupe
- ¿Y para qué?
- En el casino
- Tres danzas 3つの舞曲
- Juanita
- No me acuerdo
- ¡Qué bueno!
- La cantinera, Polka 酒場の女、ポルカ
- Carmen, Vals カルメン、ワルツ
1888?
1888-1891?
1890
- Julia, Schottish フリア、ショッティッシュ
- Salud y pesetas!, Schottish 健康とお金!、ショッティッシュ
- Ensueño seductor, Vals 誘惑者の夢、ワルツ
- Amelia, Vals アメリア、ワルツ
- Carmela, Polka, Op. 13 カルメラ、ポルカ、作品13
- Josefina, Vals ホセフィーナ、ワルツ
- Aurora, Vals, Op. 21 アウロラ、ワルツ、作品21
- Juanita, Mazurka, Op. 22 フアニータ、マズルカ、作品22
- Ilusiones juveniles, Vals 若者の夢想、ワルツ
1891
1892
1893
- Soledad, Vals 孤独、ワルツ
- Flores de México, Polka メキシコの花、ポルカ
- Flores de Margarita, Vals マーガレットの花、ワルツ
- Flores de Romana, Danzón ローマの花、ダンソン
- Último adiós, Mazurka 最後の別れ、マズルカ
1894
Juventino Rosasのピアノ曲の解説
1888以前
- Dos pensamientos, Vals 2つの考え、ワルツ
Guillermo Ortizとの共作で、フベンティーノ・ローサスの初作品。変ホ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-E-F-G-F-A-B-C-A'形式。流れるような優雅な旋律はローサスらしい雰囲気で、この段階で既に彼のスタイルは出来上がっている。- Lejos de tí, Mazurka, Op. 2 君から離れて、マズルカ、作品2
変ホ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-A-コーダの形式。上品なマズルカ。- Acuérdate, Mazurka 忘れないで、マズルカ
変ロ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-A形式。田舎の踊り風の曲で、Aの冒頭の旋律はアルペンホルンの響きのよう。1888
- Lazos de amor, Schottish 愛のきずな、ショッティッシュ
ヘ長調、前奏-A-B-C-D-C-A-B-コーダの形式。愛嬌ある旋律の曲。- Sobre las olas, Vals 波涛を越えて、ワルツ
Calixta Guitierrez de Alfaroに献呈。言うまでもなくフベンティーノ・ローサスの代表曲。1888年2月に、後に世界的な名曲となるこの曲の著作権を上記の《Lazos de amor》と共に僅か45ペソで、出版社Wagner y Levienで売ってしまっている。著作権はおろか、どうも演奏権までWagner y Levien社の所有することになっため、フベンティーノ・ローサスはこの曲の世界的ヒットで有名になったにも関わらず経済的恩恵には与らなかったとのこと。曲はト長調、前奏-A-B-A-C-D-E-A-B-コーダの形式。コラール風の前奏に引き続きあの有名な1番目の旋律Aが現れる。次の旋律Bは華やか。Aに戻った後、ホ長調に転調してヘミオラの2分音符が続く落ち着いた旋律Cが現れ、今度はト長調になり別の華やかな旋律Dが現れ、その次はハ長調のちょっとCに似た旋律Eが現れる。元に戻ってA-Bと再び奏され、Aの変奏のようなコーダで華やかに締めとなる。- El sueño de las flores, Schottish, Op. 6 花の夢、ショッティッシュ、作品6
変ホ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-C'形式。Aは2小節毎に中音部のチェロのような旋律と高音部オクターブの旋律が掛け合いのように奏される。- Tres danzas 3つの舞曲
3曲共にヘ長調、A-B-A-B形式。第1曲〈A lupe〉はポルカ風の明るい曲。第2曲〈¿Y para qué?〉も軽快なポルカ風。第3曲〈En el casino〉も楽しい曲。
- A lupe
- ¿Y para qué?
- En el casino
- Tres danzas 3つの舞曲
3曲共にヘ長調、A-B-A-B形式。第1曲〈Juanita〉は8分音符と3連8分音符が混じるピチピチと跳ねるような愉快な曲でとても印象的。第2曲〈No me acuerdo〉もBは3連8分音符混じりで面白い。第3曲〈¡Qué bueno!〉これも浮き浮きとした曲。
- Juanita
- No me acuerdo
- ¡Qué bueno!
- La cantinera, Polka 酒場の女、ポルカ
Maura Alfaro de Garridoに献呈。イ長調、A-B-A-C-D-C-A-B-A形式。軽快で陽気な曲。- Carmen, Vals カルメン、ワルツ
当時のメキシコ大統領ポルフィリオ・ディアス(在任1876-1911年)の妻、Carmen Romero Rubio de Díazに献呈。1888年11月4日に催されたディアス大統領の誕生日のパーティーでこの曲は演奏されたとのこと。お礼に大統領夫妻よりフベンティーノ・ローサスはドイツ製の高級なピアノを貰ったが、彼の貧しい家にはあまりにも不釣り合いで、結局そのピアノは借金を返すために売り払ってしまったらしい。変ロ長調、前奏-A-B-A-C-D-E-F-G-H-A-B-F-E-A'コーダの形式。大統領夫人に捧げるに相応しい落ち着いた、気品のある曲。変ホ長調に転調してからの部分は、左手中音部に半音階パッセージが現れ、ちょっと凝っている。1888?
- Floricultura, Schottish, Op. 5 花づくり、ショッティッシュ、作品5
変イ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-C'形式。右手旋律はしばしば和音で奏され、左手伴奏のバスはオクターブで、その分厚い響きはブラスバンドを思わせる勇壮な曲。1888-1891?
- Eva, Vals エバ、ワルツ
メキシコシティ知事の娘Eva Cevallosに献呈された。ヘ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-E-A-B-D'-F'-A'形式。優雅な曲。Dが変ロ長調、Fが変ホ長調だったのを、D'とF'では主調のへ長調にすることで最後に曲全体の解決感を醸し出すのはソナタ形式に通じるものがあり、興味深い。1890
- Julia, Schottish フリア、ショッティッシュ
イ長調、前奏-A-B-C-D-C-A-B形式。ちょっと重い旋律の曲。- Salud y pesetas!, Schottish 健康とお金!、ショッティッシュ
変ロ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-A形式。フベンティーノ・ローサスの曲にしては珍しく16分音符の細かい旋律で始まる。- Ensueño seductor, Vals 誘惑者の夢、ワルツ
Maura Alfaro de Garrido(《酒場の女、ポルカ》が献呈された女性)の息子で当時まだ幼児だったAlejandro Jose Luis Garridoに献呈。幼児に献呈された曲が《誘惑者の夢》なのはちょっと変だが、これには噂がある。噂とは、夫もいたMaura Alfaro de Garridoとフベンティーノ・ローサスは不倫の仲にあり、Alejandro Jose Luis Garridoはこの2人の私生児だったとのこと。ハ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-E-G-H-G-A-F'-C'形式。ローサス節と言っていい優雅な旋律の曲。8つの旋律が現れるが、Eの変ロ長調の旋律はレーーファーソソーーラーーミ♭ーーソーラ.....とワルトトイフェルのスケーターズワルツにそっくり!。- Amelia, Vals アメリア、ワルツ
イ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-E-G-H-A-B-D-C'-A形式。8つの旋律が現れる優雅なワルツ。ピアノ独奏とピアノ連弾の2種類の楽譜が出版された。- Carmela, Polka, Op. 13 カルメラ、ポルカ、作品13
ニ長調、A-B-C-D-A-B形式。浮き浮きするような愉快な旋律のポルカ。- Josefina, Vals ホセフィーナ、ワルツ
イ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-G-H-A-B-A形式。これも8つの旋律が現れる優雅なワルツ。- Aurora, Vals, Op. 21 アウロラ、ワルツ、作品21
ヘ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-E-G-H-A-B-E-コーダの形式。これも8つの旋律が現れる華やかなワルツ。- Juanita, Mazurka, Op. 22 フアニータ、マズルカ、作品22
ヘ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-コーダの形式。豪奢な雰囲気のマズルカ。- Ilusiones juveniles, Vals 若者の夢想、ワルツ
変ホ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-G-H-A-B-H'-A'形式。最初のAのオクターブの旋律は1小節毎にミ♭-レ-レ-ド-ド-シ♭-シ♭-ラと下りるだけの単純なものだが、そのおおらかな雰囲気は空を羽ばたくような無限の可能性を持った若者をイメージしたのかも。1891
1892
1893
- Soledad, Vals 孤独、ワルツ
1893年5月にフベンティーノ・ローサスの楽団がシカゴ世界コロンビア万国博覧会に参加演奏した際、博覧会の作曲コンテストに下記の《Flores de México》、《Flores de Margarita》、《Flores de Romana》と共に出品し、名誉賞を得た曲。楽譜の出版社は抜け目なく楽譜の表紙に「“波涛を越えて”の作者 Author of "Upon the Waves"」と記した。イ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-E-G-H-G-A'形式。題名とは裏腹の華やかなワルツ。(だいたいフベンティーノ・ローサスの曲の題名と音楽って、聴いていてあんまり関連なさそう。)- Flores de México, Polka メキシコの花、ポルカ
ヘ長調、A-B-C-D-C-A-B形式。陽気で可愛い曲。フベンティーノ・ローサスのポルカって、どれも運動会のBGMあたりにピッタリな感じ!。- Flores de Margarita, Vals マーガレットの花、ワルツ
ハ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-E-F-G-H-A-C-D-コーダの形式。上品なワルツだが、後半は華やか。- Flores de Romana, Danzón ローマの花、ダンソン
ハ短調、前奏-A-B-間奏-A-コーダの形式。リズムはハバネラで、ローサスの作品の中でも唯一の、主調が短調の悩ましい旋律の曲。- Último adiós, Mazurka 最後の別れ、マズルカ
変ロ長調、前奏-A-B-A-C-D-C-A-B-A形式。優雅なマズルカ。1894
- El espirituano, Schottish, Op. 92 エル・エスピリトゥアーノ、ショッティッシュ、作品92
フベンティーノ・ローサスがキューバに渡ってからの唯一の曲。「エル・エスピリトゥアーノ」とはキューバ中央にある都市サンクティ・スピリトゥスの住民のことで、ローサスはサンクティ・スピリトゥスを通ったのかもしれない。ニ長調、前奏-A-B-C-D-A-コーダの形式。軽快な愛嬌ある曲。