Aurélio Cavalcantiのページ

 19世紀末から20世紀初頭にかけ、ブラジルでは職業ピアノ演奏家の中でも、演奏の場を楽器楽譜店の店先、映画館の待合室、カフェ、キャバレー、ダンスパーティーなどとし、ジャンルを問わず客の好みや要望に合わせた曲を弾く人をピアネイロと呼んでいました。有名なエルネスト・ナザレもピアネイロでしたが、当時ナザレを凌ぐ活躍をしていたピアネイロがアウレリオ・カヴァウカンチです。今やほぼ忘れ去られた音楽家ですが、彼は三百曲以上のピアノ曲を残しており、当時の(特にリオデジャネイロの)音楽事情を紐解くのに欠かせないピアネイロ・ 作曲家と言えましょう。