César Guerra-Peixeのピアノ曲リスト
 斜字は出版がなく、かつ手稿譜が現存せず、どんな曲だか不明な作品です。ゲーハ=ペイシェは自己の作品に厳しい性格であり、1943年以前の作品の多くを自ら破棄してしまっている。

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César Guerra-Peixeのピアノ曲の解説

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  1. O gato malhado  トラネコ
     自然公園に春が来た。自然公園には一匹の雄のトラネコが居た。このトラネコは一日中寝転がっている怠け者で、その上自分勝手で狂暴なので、周りの動物からは恐れられ嫌われていて、誰もこのトラネコには近寄らなかった。音楽の冒頭は、a) O GATO MAU(怠け者の雄ネコ)がのっそりと動く様が低音の付点音符で描写される。ネコは怠け者である一方、b) O ROMÂNTICO(ロマンチスト)であり、春の息吹を感じて草の上に転がって「ニャーオ」と鳴く音が高音に現れる。再びネコは付点音符のリズムで歩き出し、それから、c) O PREGUIÇOSO(怠けて)いると、d) APARECE A ANDORINHA(一羽の若い雌のツバメが現れた)のが高音ドの連打音で聞かれる。
  2. A andorinha sinhá  若い雌ツバメ
     若い雌ツバメはトラネコに興味を持ち、e) E ANDORINHA PIA PARA O GATO(ツバメはネコと話しだす)。ネコを表すような中音部の気怠い和音と、ツバメを表す高音部連打が奏される。f) JOGA GRAVETOS NO GATO(木の枝でネコと遊ぶ)のは悪戯っぽい32分音符アルペジオで表されている。
  3. O namoro e os murmúrios  恋愛と陰口
     トラネコとツバメは春から夏にかけて仲良くなり、g) O NAMORO(いちゃつく)のが、ネコを表す左手中音部の旋律とツバメを表す右手高音連打音の掛け合いで描かれる。ここでは落ち着いた雰囲気になっている。しかし自然公園にいる他の動物たちは、この二匹の恋のことを、h) MURMÚRIOS(陰口)を言っていて、両手ppのトレモロ(バッテリー)がせわしなく奏される。
  4. A noite sem estrelas  星のない夜に
     秋が来た。ツバメがトラネコと付き合っているを心配したツバメの両親は、ツバメをナイチンゲールと結婚させることにした。ある冬の日、結婚式が執り行われ、i) MARCHA NUPCIAL(結婚行進曲)が流れるが、ツバメの心の内を表すような陰うつな行進曲が奏される。婚礼の行列がチャペルから、j) REVOADA(舞い出た)とき、ツバメは片隅に寂しげにぽつねんとたたずんでいるトラネコの姿を見た。トラネコとの愛の思い出の印として、k) A Andorinha deixa cair uma petala de rosa vermelha no Gato(ツバメは赤いバラの花びら一つをネコの上へ落としていった)ーここは高音から4オクターブを落ちていく32分音符アルペジオで描かれている。最後は、l) LEMBRANÇA DA ANDORINHA(ツバメとの思い出)が低音部で消えるように奏されて曲は終わる。

1987

1988

1991

 

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